おつかめさまです。
参議院選挙もいちお終わりましたが、俺のまわりにいる若いピチピチ…から少しだけ大人になって政治に関心を持つようになってきた将来有望な友人たちには、今回の参議院選挙で
三宅洋平イチオシマジ△!!
っていう人が多かったです。ものの三宅くんは落選。

三宅氏の得票数は17万6970票で、これは当選した自民党のブラックワタミこと渡邉美樹氏の10万4176票や、行列丸山和也弁護氏の15万3303票より多い。それもちょっとじゃなくてかなり多い。
よくわかんないけど三宅洋平より得票数が少ないヤツが続々と当選しているのにオレたちの三宅が落選とかおかしいじゃんこれってマジ不公平じゃね!?」
って言っている人も結構いて、まあわからんわけでもないので今回は
”サルでもわかる比例区選挙のシステム”についての解説。よく知ってる人はスルーしてください。だけど難しい決まりやしちめんどくさいシステムでわかりにくくして偉ぶりたいのがお上のやり方ってもんです。
2013年参院選は終わりましたが、選挙に足を運ぶことはこの先の人生でずっと続くので次回の参考にしてください。

まずですね、参議院の比例区では「非拘束名簿制」を採用してます。簡単にゆーと
①政党はそれぞれまず当選順位を決めずに(誰にたくさん票が入るかまだ決まってないからね)自分の党からの候補者リストを提出

②有権者(うちらのことね)はそのリストを見てその中から「こいついいじゃん!」ていう候補者個人の名前を書くか、特にいなかったら応援したい政党名を書いて投票する

”自分の党に入った票+自分の党の候補者個人に入った票=総得票数”の合計からドント式で”この政党からは○○人”って議席数を割り振る

④党に割り振られた議席を党で票の多かった人から順に入れてく

ってやつなんすよ。
ドント式?なにそれホワイ?

ま、そうなるよね。ドント式ってのはですな。
”得票数の多い党は議席がいっぱいもらえる式”ってこと。どこの党も同じ数だけ議席があるわけじゃないのよ。
①まず一番票の多かった党が1議席GET!

②議席をGETした党は総票数を議席+1で割って(だからここでは1+1=2で割ることになる)また、一番多かった党が1議席GET!

③また議席とった党が割ってまた一番の党がGET!

続く…ってどんどん割り振られていくのよ。

ところが三宅くんは「緑の党」。緑の党の比例区総得票数は、政党票と個人候補者票を合わせても
45万7862票。ちなみに
「かろうじて1議席だけ取れたね!共産党と同じこと言ってんのになんで社民党はこんなダメなのよ?
って池上彰にツッコまれてた福島社民ですら125万5235票。緑の3倍近く取ってるけどGET出来たのはギリ1議席。つまりそれより得票数が少ない党には1議席もまわってこなかったんです。
緑の党から出てる候補者はどんだけいっぱい票が入っても
緑の党である限り絶対当選しないわけ。
だって緑の党には議席が1個もないんだもん。当たりまえだよね。
 
で、ワタミと丸山弁護士は自民党なんすよ。つまり自民党の比例区には18人分も議席数がまわってきたから上から順に割り当てても自分まで順番がまわってきて当確GET!ってなったわけ。

三宅くんだってバカじゃないから自分がけっこう人気じゃん、けっこう票入れてくれる人多くなるんじゃね?ってことはわかってたに決まってるのよ。だけど緑の党自体にはぜったい集まらないから、たぶん俺は人気者でも落選すんだなってこともわかってなきゃただのバカなの。

どうしても当選したかったらもっと姑息なやり方とかあるわけ。たとえば
議席がいっぱいもらえるであろう自民党から出馬して当選したあと、ソッコー緑の党に鞍替えるとか。
自民党だって三宅くんがそうするだろうなーってことくらいうすうすわかるだろうけど、三宅くんが自民党比例区にいればなら”三宅票=自民票”。自民としても票がいっぱい入るからぜんぜん大歓迎するわけ。よく考えたらズルいやり方かもしれないけど、それやってる人いっぱいいるから誰も文句言わないわけ。
「ちょっとズルくても俺どうしても議員になったらデッカいことやるし!そんくらいのズルとか必要悪だし!」
っていう気もする。比例区から出馬する限り、どんなに
「三宅くんに一票!緑の党とかどうでもいいけど三宅くんに入れる!」
って人がたくさんいても、それは三宅洋平のいる緑の党”の票になるのよ。山本太郎が当選したのは比例区じゃなくて選挙区だから。選挙区は個人名で投票するからタロウは「俺タロウに入れる!」っていう票をそのまま自分の票に出来たわけ。システムはシステムとしてそれを上手く利用するのが頭脳プレイってもんなんすよ。

一票の格差についてはずっと前から超問題あんじゃんって言われてるし、是正してかなきゃならないとも思う。おかしいじゃん!って意見も多いのが現状です。だけど今回はおかしかろうがなんだろうがそういうシステムでの選挙だって最初からわかってたはずだからそれで落選しておかしいじゃんとか言ってもしょーがないのよ。もし三宅くんがそれを知らなかったなんてことがあって、もし
「こんだけ人気あんだから落選するとかありえねーし!」
とか思ってたとしたら超バカだよ。1人で突っ走って勘違いして悲劇のヒーローぶっているだけの愚かなピエロだよ。三宅洋平を本気で応援するんなら彼をもっと信じるべきなんだ。三宅氏は落選するとわかっててもなお、緑の党から脱原発を訴えて立候補することに譲れない強い信念を持っていたのだろう。たぶん彼は議員になることが目的なんじゃなくて、選挙のムードに新風を入れたかっただけなのかもしれない。
ま、俺ならぜったい当選する方法を選ぶけどね。

「オレたちの三宅さんがこれだけ得票数あるのに落ちてる。マジおかしくね?超ムカつく」

とか騒いでも
「バカじゃね?選挙のシステム知らねえのかよ(冷ややか)」
って思われるだけなの。納得いかないなからそーゆー非難の仕方じゃなくて
「当選者の最低得票数と、落選者の最高得票数にこれだけ差があるのは実に問題なのだ(キリッ)」
って言うべきなんすよ。おわかり?

このシステムを利用する画策行動もけっこうあってさ、例えば
「ワタミ嫌いだからワタミは落選させてぇー!」
って思ったとするじゃない?まあ当選したけど。
そしたら、たとえば同じ自民党でワタミとビミョーな位置で得票数の順位を争ってる人に入れればいいのよ。それでもしそいつが僅差でもワタミに勝ったらそいつが議席数の順番に滑り込んでワタミ寄り切って押し出しで落っこち!みたいになる可能性があるわけ。ほら、ワタミってギリだったじゃん? 

そんなわけです。

新しい選挙制度研究会での今後の活動に注目を集めたいですね。なんとかこちらのブログに閲覧件数が増えるよう、フォロー及び拡散お願いします。