選挙の教室は、選挙を変え、日本の政治を変えていくための勉強の場です。選挙に関する様々な情報を収集し、これからの選挙はどうあるべきかを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
なお、このブログには、「早川忠孝の一念発起・日々新たなりー通称早川学校」掲載記事の外、選挙記者による投稿記事等を掲載しております。
☆早川忠孝のプロフィール
元東京弁護士会副会長、元衆議院議員。昭和44年自治省に勤務、富山県庁に出向して富山県選挙管理委員会書記等を経験。新しい選挙制度研究会代表。
連絡先:〒102-0093東京都千代田区平河町1-7-10平河町Sビル3階太陽コスモ法律事務所E-mail:tadataka-h@live.jp

妖精

サルでもわかる若者世代の大チャンス〜ギャフンといわせるのは今でしょ!〜

いよいよ東京都知事選挙投票日です。
前日を襲ったとんでもない豪雪の中、候補者の面々は各地で最後の訴えを、
本当にお疲れさまでした。大変だったとは思うけど「雪の中でも頑張ってる」ナイス場面を見事獲得成功できたともいえる。

自分はといえば、選挙制度研究会の中で家入かずま候補者を追いかけるのが記者団輝け若造代表としての役割だと!前日の街頭演説(渋谷ハック)も取材に行くつもり満々だったのですが!

…雪に負けて遭えなく挫折しました。ギャフン。

罪滅ぼしに前々日に行われた家入キャンプ(家入かずま選挙本部)での決起集会の模様をお届けします。
 



この中で超いいことを言っていた。若者にぜひ聞いてもらいたいのでちょっと長いけど超よかった部分を抜粋して記載します(Youtube見たから必要ないって人はドラッグしてください)。

「若い人は僕に入れてください。”他の人に入れてもいい”とか今まで言ってたけど、寝ぼけてました。
僕にかけてください。世論の噂では舛添さんだとか細川さんだとか、僕なんかあんまりテレビにも取り上げられなかったし、みなさんをがっかりさせたかもしれない。だけど、
若者の力を味方にしたらすごいぞってことを世間に見せつけてやりたいんです。
や、まじ、若者層を軽視してたけど、これ、ヤバくね?
って慌てさせたいんですよ。
絶対今って若者の力を軽視してる。政治家はみんな、ポーズとしては
”若者とも対話してます♪ ”みたいな絵を見せたりもしてるけど、基本的にはこっちの方を向いてないんですよ。だって若者なんて投票行かないしとか思ってる。だから、僕は若者の代弁者になりたいと思った。僕ら若者が動いたら怖いんだぞ、いろんなことが変わるんだぞって思わせたい。
だから僕に入れてほしい。僕に入れることで若者の力を集約させて凄いんだぞって見せつけてやりたい」 

これに尽きると思いました。
若者の力を見くびってる政治家や軽視している政治家にギャフンを言わせてやろうよ。
「俺たちの力を甘くみんなよ」
って思わせてやろうよ。




あ、BLOGOSの中に「選挙に行かない男を付き合ってはいけない5つの理由」っていう
めっちゃいい記事があったんでそれも転載します(一部編集抜粋)。
1.選挙に行くのが「面倒くさい」ということだったら
……15分以内のところに休日行くのが面倒くさかったら、おそらく彼氏は君の子どもを
どこにも連れて行きはしないだろう。そんなやつとは結婚しない方が良い。別れよう。

2.選挙に行かないのが「どこに入れても同じ」だとしたら
……「消費税引き上げ(民主党)」と「「消費税増税中止(共産党)」小学校五年生でも両者は全く反対のことを言っていることが分かる。つまり、彼は小学校五年生レベルの読解力もない、ということになる。今すぐ別れたほうが良い。

3.選挙に行かないのが「なんだかよく分からない」なら
……社会で働くということは、「なんだかよく分からない」ことも何とか調べて、分かったふりをしながらこなしていくことだ。よく分からないことに対して何もしない君の彼氏は仕事できないやつである可能性が高い。考えなおそう。 

4.選挙に行かないのが「その日用事ある」なら
……期日前投票のやり方はグーグルに書いてある。グーグルを使うことができないのだ。若いのにインターネットを使えないのは、職場における存在価値はほぼゼロだ。そんなやつに未来はない。別れよう。 

5.選挙に行かないのが「政治家信頼していない」だったら
おそらく彼氏はそうやって斜に構えているのが格好良いと思っている可能性が高い。そして99%の確率で政治家についてよく知らない。「政治家はダメだ」というマスコミの言葉を鵜呑みにしている。




正解!!!いいこと言うなぁ〜〜〜(←ちょっとくやしい)

家入さんは、まあ公平に見て、今回の当選はないと思うけど、次回にぜったいリベンジしてほしいと思う。
「今はなにもわからない」
って言っているけど、わからないままはぜったいダメ!
今回「超くやしい〜」って思って、次の都知事選のときには
「前回はなにもわからなかったけど今は超わかってます。わからないことはなんでも僕に聞いてください!」
って胸を張ってほしい。

政治家の人って誰かに物事を(偉そうに)教えてやるのがだーい好きだから、こういう素直に下手に出られる男の子って可愛がられると思うんだよね。
いいブレインがつけば、彼はきっと化ける。




そんなわけで余談ですが、投票日直前になってからダメもとで候補者にバンバン取材申し込みをしてみた結果、家入、宇都宮、田母神陣営からは
「選挙の後でよければ」
というお返事をいただきました。

がんばるぞーい! 

サルでもわかる選挙の新しい戦い方

2月1日18:00より、家入かずま東京都知事候補者が、急遽渋谷でゲリラ初演説を開催する!

という情報を既に18:00を過ぎた時間に入手し、取り急ぎ駆けつけてみました。

行けばなんとかなるもんで。大遅刻ながら持って生まれた小さい体をいかんなく利用して最前列のど真ん中に横入り。
というか割り込み。

ハチ公前は既に大観衆絶好調。ホリエモンこと堀江貴文氏や湘南乃風の若旦那など応援ゲスト陣も従来の模範的なアレとは少々違った趣を呈して、参院選での三宅洋平氏を彷彿させるような盛り上がりを見せていた。

正直、これまで家入かずま(一真)という人物にそれほど大きな魅力を感じていたわけではない。つい最近慌ててネットで得た情報によれば、22歳くらいで起業(インターネットサービス会社)すると最年少でジャスダック市場上場を達成。その後、飲食業界を経てクラウドファウンドを起ち上げ、今ではホリエモンが顧問に名を連ねるほどの成功を収めている人物。

…と聞くとバリバリのやり手かと思いきや、過去にはイジメや引きこもりを経験し、人との距離感が掴めずに居場所をなくしていた時期もあったというちょっと面白い経歴の持ち主、ではある。

…ものの、Youtubeなどネット上に上がっている様々な対談を見ると、彼は必要以上に「政治のことはわからない」「僕なにも知らない」をアピールしているようにも見えたのです。
「わからないからみんなでやろうぜ」ということで若者の間でEXILE的な人気と共感を得ることには成功しているものの、無知を露呈するだけでは団塊世代の支持は受けないだろうなとも思ったんですよね…。


で、今回、実際にはじめて彼の姿を間近で見てきたわけです。
 

家入かずまという人物がこれからどのくらい化けるかは正直まだわかりません。
立候補の際の記者会見で言った通り
「うっかりノリで言っちゃったら後にひけなくなっちゃった」
だけかもしれない。もしかしたら今回の都知事選は超売名目的なのかもしれない。なんか騒ぎたかっただけかもしれない。本気でこれから政治の世界に参入してこの星の一等賞になるつもりかもしれない。

彼はまだ自分にとって未知数の存在です。

そんなわけで、自分も1人のもの書きとして、ヘッポコジャーナリストとして、彼の今後を追いかけたいと思います。




さて、これから彼はどう動くか。そして他の候補者はどう対応していくか。
家入かずまという新しい、ちょっと 異質な候補者が出てきたことで、一気に都知事選挙が面白くなったことだけは間違いないよね。だって他はいつまで元気かわかんないようなおじいちゃんばっかだし。なんか 新鮮なことをやってくれると、ちょっと期待したい。その 新鮮な行動に、おじいちゃんたちがどうやって対抗するかワクワクするよね。




だけど選挙って意外と長いもんだ。いくら 新鮮でも同じことをやっていたんでは有権者(特に若者)は絶対飽きる。

ここいらへんでなにかまたもっと新しい動きに期待したいと思います。細川氏との居酒屋対談がつい先日Youtubeに上がっていましたが、もっとたくさんの人と多いに激論を交わせばいいと思う。
クラウドファウンダーらしく支持者の増減から事務所に来た人の数、スタッフの数、演説に集まった有権者の数、果ては
出た弁当の数まですべて毎日数字にして公表してみてもいい。











そんなわけで来週中には取材に行ってみるつもりです。

ていうか、けっこう年が近かったんだなー……。。。 サルもそろそろなんかデッカイことやんないとなー。。。

 

サルでもわかる自民独裁勢力の未来設計

ま、異論反論もあんまりないくらいはっきり言って普通の意見になっちゃいますが、自分的にも、今回の参議院選挙で自民党安倍政権はかなり盤石なものになったんだろうなあという思いです。
衆議院も圧倒的多数を獲得している中、今回の参議院選挙では選挙制度の下で最も多い獲得議席に並ぶぶっちぎりの圧勝。それを受けて2位以下を大きく引き離す多額の政党交付金もGET。金、人、票の3冠を手にした今、安倍くんがいきなり病気で倒れるとか、突然記憶を失うとか、ニートに目覚めるとか、国会で漏らすとか、
スクランブル交差点の真ん中で脱ぐとか、
でもない限り、あと6年は安倍政権が続くんだろうなあと思うのです。100円ショップのパッチン止めでねじれを解消した電気コードと同じように、政治のねじれもすっかり解消し、戦後最大の独裁者になるんじゃないかと思っているのは国民もサルも同じです。 

その立役者を担ったのが、もう間違いなく野党の没落乙ぶりにあるのはサルでもわかる周知の事実ですね。
こう書くと年がバレますが、幼い頃は自民党と二分する精力を誇っていた社民党(当時は社会党)……はソ連の崩壊と共に引導を渡され、今回の参議院選挙で死刑宣告に等しい宣告を受けたことでそれが如実に国民に理解されました。
民主の駆け抜けるような輝かしい没落以前の記事で説明したとおりです。
維新の会も、民主に変わる新しい自民党の対抗馬になりうるか!……と思いきや、党首自らが招いた多くの問題で敢えなく衰退の一途。橋本くんは今後、自民党に対抗しうる野党勢力の結集を模索しているとも聞きますが、一度ケチの付いた人間が再びトップとなったまま新勢力を立ち上げたところで国民の大きな期待を得るためには何かすっごいサプライズでも出て来ない限り厳しいのが実際のところ。
猪木に風を呼んでもらったくらいではぜんぜん足りません。

そんな中で生活をなんとか豊かにしたい国民はアベノミクスに最後の希望の光を見ているのかもしれませんね。

トップに君臨した自民党もその座から転げ落ちることのないよう、これからはガムシャラに精力争いが繰り広げられて行くことでしょう。自民の独裁について不安視する声が多いのも事実ですが、いっても時代が流れるに従って世代交代の風は吹くもの。うれしいことに今のあまり魅力の持てない政治会の唯一の期待は、小泉進次郎氏を筆頭とする若手精力の躍進に他なりません。

今はまだ、池上彰に
「こうやって上手いこと言いくるめられるんですよ」
「中身がない」
「活字におこすとたいしたこといってない」

などど滅多切りにされる新次郎氏ですが、たしかにパフォーマンスばかりが目立って中身にまだ十分な力がないのも確か。

って何様だよ俺www 

上手なパフォーマンスに十分見合うだけの知識と内容と経験をこれからもっともっと広げていってくれるといいなあと思います。
ワタクシを妻に迎えればその大きな助力となる決意は十分になるのですが……。

すみません。調子に乗りました。

今回の選挙においてはまだまだ大きな威力を出せなかったかに見えるネット選挙ですが、今回、社民党と同じようなことを言いながらも共産党が躍進した大きな要因がネットの活用のレベルの高さ”にあるのも事実。

若者が政治の世界に出てくれば、必然的にネットの活用度ももっと重要な位置を占めてくるようになるでしょうし、これからどんなに面白いことがやってくるか、今から楽しみでキュンキュンしちゃいます。

政治に期待できないという意見も大切ですが、これからの日本の未来に期待したいですね。

そのために、政治家の皆さんだけでなく、我々サル、じゃない国民も選挙に足を運んだり、ネットを如何なく活用したりして積極的に政治に参加していきたいものです。

なにかわからないことがあったら言ってくださいね。サルでもわかるようにこれからも日本国民バカ代表としてわかりやすい政治の解説に精進して参りたいと思います。

ご指導ご鞭撻今後ともよろしくお願い致します。 

サルでもわかる得票率が多い三宅洋平が当選しないことの理由【比例区ドント式】

おつかめさまです。
参議院選挙もいちお終わりましたが、俺のまわりにいる若いピチピチ…から少しだけ大人になって政治に関心を持つようになってきた将来有望な友人たちには、今回の参議院選挙で
三宅洋平イチオシマジ△!!
っていう人が多かったです。ものの三宅くんは落選。

三宅氏の得票数は17万6970票で、これは当選した自民党のブラックワタミこと渡邉美樹氏の10万4176票や、行列丸山和也弁護氏の15万3303票より多い。それもちょっとじゃなくてかなり多い。
よくわかんないけど三宅洋平より得票数が少ないヤツが続々と当選しているのにオレたちの三宅が落選とかおかしいじゃんこれってマジ不公平じゃね!?」
って言っている人も結構いて、まあわからんわけでもないので今回は
”サルでもわかる比例区選挙のシステム”についての解説。よく知ってる人はスルーしてください。だけど難しい決まりやしちめんどくさいシステムでわかりにくくして偉ぶりたいのがお上のやり方ってもんです。
2013年参院選は終わりましたが、選挙に足を運ぶことはこの先の人生でずっと続くので次回の参考にしてください。

まずですね、参議院の比例区では「非拘束名簿制」を採用してます。簡単にゆーと
①政党はそれぞれまず当選順位を決めずに(誰にたくさん票が入るかまだ決まってないからね)自分の党からの候補者リストを提出

②有権者(うちらのことね)はそのリストを見てその中から「こいついいじゃん!」ていう候補者個人の名前を書くか、特にいなかったら応援したい政党名を書いて投票する

”自分の党に入った票+自分の党の候補者個人に入った票=総得票数”の合計からドント式で”この政党からは○○人”って議席数を割り振る

④党に割り振られた議席を党で票の多かった人から順に入れてく

ってやつなんすよ。
ドント式?なにそれホワイ?

ま、そうなるよね。ドント式ってのはですな。
”得票数の多い党は議席がいっぱいもらえる式”ってこと。どこの党も同じ数だけ議席があるわけじゃないのよ。
①まず一番票の多かった党が1議席GET!

②議席をGETした党は総票数を議席+1で割って(だからここでは1+1=2で割ることになる)また、一番多かった党が1議席GET!

③また議席とった党が割ってまた一番の党がGET!

続く…ってどんどん割り振られていくのよ。

ところが三宅くんは「緑の党」。緑の党の比例区総得票数は、政党票と個人候補者票を合わせても
45万7862票。ちなみに
「かろうじて1議席だけ取れたね!共産党と同じこと言ってんのになんで社民党はこんなダメなのよ?
って池上彰にツッコまれてた福島社民ですら125万5235票。緑の3倍近く取ってるけどGET出来たのはギリ1議席。つまりそれより得票数が少ない党には1議席もまわってこなかったんです。
緑の党から出てる候補者はどんだけいっぱい票が入っても
緑の党である限り絶対当選しないわけ。
だって緑の党には議席が1個もないんだもん。当たりまえだよね。
 
で、ワタミと丸山弁護士は自民党なんすよ。つまり自民党の比例区には18人分も議席数がまわってきたから上から順に割り当てても自分まで順番がまわってきて当確GET!ってなったわけ。

三宅くんだってバカじゃないから自分がけっこう人気じゃん、けっこう票入れてくれる人多くなるんじゃね?ってことはわかってたに決まってるのよ。だけど緑の党自体にはぜったい集まらないから、たぶん俺は人気者でも落選すんだなってこともわかってなきゃただのバカなの。

どうしても当選したかったらもっと姑息なやり方とかあるわけ。たとえば
議席がいっぱいもらえるであろう自民党から出馬して当選したあと、ソッコー緑の党に鞍替えるとか。
自民党だって三宅くんがそうするだろうなーってことくらいうすうすわかるだろうけど、三宅くんが自民党比例区にいればなら”三宅票=自民票”。自民としても票がいっぱい入るからぜんぜん大歓迎するわけ。よく考えたらズルいやり方かもしれないけど、それやってる人いっぱいいるから誰も文句言わないわけ。
「ちょっとズルくても俺どうしても議員になったらデッカいことやるし!そんくらいのズルとか必要悪だし!」
っていう気もする。比例区から出馬する限り、どんなに
「三宅くんに一票!緑の党とかどうでもいいけど三宅くんに入れる!」
って人がたくさんいても、それは三宅洋平のいる緑の党”の票になるのよ。山本太郎が当選したのは比例区じゃなくて選挙区だから。選挙区は個人名で投票するからタロウは「俺タロウに入れる!」っていう票をそのまま自分の票に出来たわけ。システムはシステムとしてそれを上手く利用するのが頭脳プレイってもんなんすよ。

一票の格差についてはずっと前から超問題あんじゃんって言われてるし、是正してかなきゃならないとも思う。おかしいじゃん!って意見も多いのが現状です。だけど今回はおかしかろうがなんだろうがそういうシステムでの選挙だって最初からわかってたはずだからそれで落選しておかしいじゃんとか言ってもしょーがないのよ。もし三宅くんがそれを知らなかったなんてことがあって、もし
「こんだけ人気あんだから落選するとかありえねーし!」
とか思ってたとしたら超バカだよ。1人で突っ走って勘違いして悲劇のヒーローぶっているだけの愚かなピエロだよ。三宅洋平を本気で応援するんなら彼をもっと信じるべきなんだ。三宅氏は落選するとわかっててもなお、緑の党から脱原発を訴えて立候補することに譲れない強い信念を持っていたのだろう。たぶん彼は議員になることが目的なんじゃなくて、選挙のムードに新風を入れたかっただけなのかもしれない。
ま、俺ならぜったい当選する方法を選ぶけどね。

「オレたちの三宅さんがこれだけ得票数あるのに落ちてる。マジおかしくね?超ムカつく」

とか騒いでも
「バカじゃね?選挙のシステム知らねえのかよ(冷ややか)」
って思われるだけなの。納得いかないなからそーゆー非難の仕方じゃなくて
「当選者の最低得票数と、落選者の最高得票数にこれだけ差があるのは実に問題なのだ(キリッ)」
って言うべきなんすよ。おわかり?

このシステムを利用する画策行動もけっこうあってさ、例えば
「ワタミ嫌いだからワタミは落選させてぇー!」
って思ったとするじゃない?まあ当選したけど。
そしたら、たとえば同じ自民党でワタミとビミョーな位置で得票数の順位を争ってる人に入れればいいのよ。それでもしそいつが僅差でもワタミに勝ったらそいつが議席数の順番に滑り込んでワタミ寄り切って押し出しで落っこち!みたいになる可能性があるわけ。ほら、ワタミってギリだったじゃん? 

そんなわけです。

新しい選挙制度研究会での今後の活動に注目を集めたいですね。なんとかこちらのブログに閲覧件数が増えるよう、フォロー及び拡散お願いします。 
 

サルでももう申したい公職選挙法

参議院選挙も閉幕し、あけてみれば得票率は53.61%。つまり投票に行ったのは有権者の半分ってことになります。
過去3番目の低さってこと。これをどう見るかはそれぞれだけど…。

それより俺、法律とかよくわかんないから選挙のたびに思ってたことがあるんです。 
選挙ってさ、いつもいつも「票を入れてくれ〜い」っていうのはほんとマジうるさいぐらい言うのに、「入れてくれてありがとう」とは決して言わないのね。街頭演説で。

そんなわけで調べてみました。
> 選挙運動は、選挙の公示・告示日から選挙期日の前日までしかすることができません。(公職選挙法第178条)
> 違反した者は、1年以下の禁錮又は30万円以下の罰金に処することとされており(公職選挙法第239条第1項第1号)選挙権及び被選挙権が停止されます(公職選挙法第252条第1項・第2項)
> 選挙が終わってから当選又は落選に関して選挙人にあいさつすることは、選挙運動と関係なく社会生活の上で当り前のように思われますが、そのために多くのお金を使ったり、事後買収が行われないとも限りませんから、選挙期日後であっても当選又は落選に関し、選挙人にあいさつをする目的をもって次のような行為をすることは禁止されています。
○戸別訪問したり、当選祝賀会その他の集会を開催したり、パレードを行ったりすること 
○当選お礼のはがきや看板を頒布、提示すること。ただし、自筆の信書及び当選又は落選に関する祝辞、見舞等の答礼のためにする信書はさしつかえありません。(選挙管理委員会HP) 

え、そうなんだ…つまり選挙のあとで街頭演説しちゃいけないってことみたいですね。よくわかんないけど。
たとえ、当選しなかった候補者でも、そういうことが大切だと思うんだけどな。で、それができる政党や候補者がいれば、入れるのにな。

法律のことがよくわからないサルなので、なんで禁止なのか厳密には理解出来ていないのかもしれない。選挙管理委員会の偉いヒトが言っているように多くのお金を使ったりってことは確かにあると思う。
だけどそのお金って無駄なことなの?「選挙入れて〜っ」てお願いにお金を使うのはオッケーで「入れてくれてサンクス!」っていうお礼にお金を使うのはいけないわけ?
ホワイ?なんで?

お礼を言うってのも意味のあることだと思うんです。それは当選した人だけじゃなく、むしろ落選した人こそもっと。
「投票に足を運んでくれてありがとう!今回残念ながら当選には至りませんでしたが、皆様が期待してくれたことは決して忘れません。皆様の入れてくれた清き一票を無駄にすることなくこれにへこたれズにワタクシはこれからも精進して参ります!(キリッ)」
とか、そんな思いが有権者に伝われば、たとえ消え票になってしまった人だって「行ってよかった」って思うんじゃないかな。
頑張って、夏の貴重な日曜日、キャンプにも海水浴にもBBQにも行かず、暑い中投票会場まで足を運んだことは決して無駄じゃなかった、って思うと思うんだけど。

もちろん、オフィシャルホームページなどで「ありがとう」って書いてる候補者も多い。だけど、選挙の直前まであんなにもギャーギャー来る日も来る日も街頭や車から叫び続けていた候補者の選挙活動に
「チッうるせーなマジとか思ってた人も多いと思うんだ。
「寝たばかりの赤ちゃんが起きちゃったじゃないの」とか「会社に遅刻しそうなのに呼びとめてんじゃねーよ」とか。だけどみんなそんな不満を感じても我慢してるんだよね。仕事帰りに疲れた身体で最寄り駅に降り立ち、そこで演説している候補者に、わざわざ立ち止まって応援の声をかける人もたくさんいる。暑い昼間に毎日かけつけてたおばーさんだっているんだよ。 
「有権者の半分しか投票に行かなかった」とか言うけど、よく考えたら、
有権者の半分は行ったのよ。投票に。

もちろん規制は必要だと思うけど、もう少し、柔軟な選挙法になればいいのになって思いました。
有権者のほとんどが公職選挙法の詳しい詳細なんか知らないし、もし
「選挙後の活動ってこーこーこーゆー理由でダメなんすよごめんよ。でもわかるでしょ?」
みたいなちゃんとした根拠があるならきちんと告示してほしい。
「それなら納得俺!」
って有権者が思えるような。

右翼の宣伝カーは連日のように駅前で騒ぎまくってて、アレが許されてるのに、まさか候補者が選挙のあとに駅前で騒ぐのがダメとは思わないです。

そんなことを考えたのでした。 本日、高円寺の駅前はとっても静かです。

ところで石破さんの顔があんなに焦げてたのはなんでなんすかね?火事? 

サルでもわかる参院選挙のススメ。投票に行かないとか、それってちょっとダサくない?

ギリギリ投稿失礼します。
期日前投票や不在者投票などを利用することもなく、また介護者や障害を持つ人の代理投票や郵便投票にも該当せず、ファクシミリによる洋上投票や南極投票にもあんまり一致しない国民は今日の夜8時(たぶん)が期限になります。今回の選挙に対して、いまいち有権者の関心が薄いとか言われてますが、うちの杉並区は三宅洋平氏がいるためか、自分のまわりはみんな盛り上がっておりますよ。

それでも、やっぱりまだまだ選挙に興味のない人は多いよう。そんな方々に、差し迫る投票時間ギリギリになりますが、一言だけ言わせていただきたい。

それってちょっとダサくない?

最近の政治に不満の多い人、たくさんいるよね。いってみれば俺もそう。とんでもないことを堂々と言ってのけるジジィ、じゃない政治家や平気でウソをつく政治家、とぼける政治家、頭髪ズラ疑惑の政治家、隠蔽疑惑や犯罪疑惑の政治家、逆になーんにもしない政治家、毎日のようにそんな話題が満ちあふれ、国民が不満と憤りを感じるのは至極当然のことです。

だけど!我々一般国民に唯一与えられた権利「投票」。これに参加しないで文句だけ言うのって

はっきりいってダサくない?

仕事もしないで上司の悪口ばっか言うダメ社員みたいじゃない?
みんな国民として堂々と頭のおかしな政治家に文句が言えるように、やることはやっとこうぜってこと!
別に大変なことじゃないんだもん。投票するのに1000円払えとか、わざわざ暑いのに霞ヶ関まで出向けとか、投票さして下さいって土下座してお願いしろとかそんなわけじゃない。
投票会場は家から近いところになってるし、わざわざ親切に地図まで送ってくるからGoogleマップで調べる必要もないし、投票は所得や偏差値や容姿の如何に関わらず、平等にプライスレス。水道代を滞納していたり、決められたゴミの日を守ってなかったり、そういや昨日道にガムを吐き捨ててたり、道路交通法違反で免停中だったり、NHKの受信料を一度も払ってなかったりしても大丈夫。
仮に年金を何年間か滞納していたとしても問題ありません。
もしかして運よくメディアの出口審査に遭遇したりすれば更に偉そうなしたり顔で自分の意見が言えちゃう。これが全部タダ。
これってすっごいおトクなことじゃない?

なんだかちょっと勘違いをしている人がこの期に及んでまだいるようなので一応確認しますが、今回から導入された
「ネット選挙」。これは決して
インターネット上で投票できるわけではありません。
大学生の25%が誤解してるらしい。まあ間違えやすい名称ではある。
「ネット選挙」とは、
インターネット上で選挙運動ができる制度のことです。
俺たちが投票する方法は今までと同じ。投票箱に紙を入れるアレです。紅白歌合戦の最後にやってるやつと同じ感じのやつです。それが今日の午後8時までなんだよ。

「送られてきた気もするけど投票の紙どっかになくしたowz」

「うっかり投票の紙を忘れて外出なう。取りに戻るひまとかないしowzzzz」


あるある!!しかしながらそういう方もノープロブレム。持っていくのが決まりと思いがちですが、ぶっちゃけ持ってなくても身分証明書的なやつをチラ見せすれば投票は出来ます。赤ちゃんや小さな子供を連れてっても大丈夫!目の不自由な方には点字投票があります。車椅子でもちゃんと誘導してくれます。

そんなわけでほんとマジ、ギリギリになってなんですが、参議院選挙における投票のしくみ」をここでおさらいします。あー、もう時間がない。これ読んだらすぐ行ってね。

① 参議院選挙は”選挙区選挙””比例代表選挙”からなりますので、2回も投票することが出来ます。2つも投票できるとか滅多にないし。超ラッキーな機会ですよ。

”選挙区制度”とは、都道府県単位で行われます。自分の住んでいる地域の候補者の中で、一番投票したい人個人に入れる票。近所のあちこちの掲示板に貼ってある候補者の好きな人に自分の自由に勝手に入れていいんです。上司の圧力や鬼嫁の命令などに屈することもありません。だってあなたが誰に入れたか、誰もわかんないし。
おまえの言ってること超カッコいいじゃん!と感じた人に入れるのがまぁ普通ですが、どうしても誰がいいこと言ってるのかわかんない人は、この際、顔が好みな人に入れてもかまいません。

”比例代表選挙”とは、全国単位で行われます。俺たちは投票したい人個人か、もしくは応援したい政党に投票します。どっちだっていいんです。個人的だと誰がいいのかわからない人は、政党の名前でいいんです。
どの政党がいいのかすらわからない人は、もうアレです。この党だけは絶対許さんガッデム!というムカつく政党のなんとなくライバルっぽい党に入れればいいんです。
AKBの大島優子が好きじゃないから大島優子を1位にしないために指原莉乃に入れるのと同じです。

また、「自分の一票があんまり影響ないとつまんない」と思う人は、マスコミが「当落線上のビミョーなとこにいます」と騒ぎ立てている候補者の、こいつけっこういいんじゃね?と思う人に入れることをオススメします。そういう場合は、あなたの入れた一票が当選するかしないかの貴重な票になるわけ。あなたが入れたか入れないかが、その人の当落に超重要になるわけ。

これだけ!かんたーん。これでもわからない人は、とりあえず投票会場に行けば「投票の注意書き」が貼ってありますし、そこにいる係の人に聞いても結構親切に教えてくれます。送られていた投票のお手紙をなくしてしまった人も、インターネットで投票することはまだ出来ませんが、インターネットで自分の住んでいる住所から投票会場を検索ことは可能。「○○区○○ △丁目 投票」とか打ち込んでググってみてください。

投票したあと、ネットやテレビの開票速報なんかを見ながら
「俺の一票ってかなり正解じゃね?カッケーじゃん俺!」
とかほくそ笑むのもまた楽しい。
「こんなバカが当選するとかわかってねえな。次はもっと仲間集めて投票行って、こいつを落とすしかないな」
と地団駄踏むのもまた一興。

とにかくさ、最近の政治情勢にあったまきて沸騰しそうなあなたこそ、選挙にいかないとかマジありえないわけ。右翼でも左翼でもそんなこと事態どっちも勘弁でも、それを言うチャンスってここしかないわけ。
「自分は政治社会の現状に諦めと脱力を感じているからこそ、投票しないという行動でその気持ちを世論に表現したい云々」 
とか思っちゃってる人、それって残念ですが、ただの勘違い大賞です。
仮に日本国民の全員が選挙に行かなかったとしても、国民ががっかりしている政治家たちは
「自分たちにそんなにも魅力を感じてもらえないんだorz」
とは決して考えません。
「投票しないなんて、国民の意識レベルも下がったもんだいやはや実に情けないな」
となるだけです。 
「もう国民はみんな意識レベル低いから、俺たち何やっちゃってもだいじょぶなんじゃね」
となる危険性すらあるのです。 

あら、これってもう大変じゃないですか。もう行くしかないですよ。お隣で朝からギターかき鳴らし続けてる山田くんも、引っ張り出して一緒に連れてってください。隣に住んでれば確実に投票会場は同じです。 2階の部屋にひきこもったまま萌え系サイトを見続けている息子も、この機会に一緒に出かけましょう。ついでに投票後は
「若者が政治に関心を見せず、どこかに遊びに出かけているこの時代におまえは本当に偉いな。パパは誇りに思う」
と褒めたたえ、帰りは投票所の近くのコンビニで「ア○ヒスーパードライ」でも購入し、手渡して一緒にプシュっとやればもう完璧です。そして息子はそのまま部屋に戻さず、夜は一緒にホットプレートで焼き肉でもしながら、MXテレビ「池上彰の参院選ライブ」を楽しみましょう。選挙について実はいまいちよくわからないお父さんも
とりあえず池上彰に賛同していれば、息子には確実にカッコ良く見えます。

もし、息子が池上彰と違う意見を言ったら
「池上彰に堂々と反論出来るなんて、おまえはなんてすごいヤツなんだ。パパは感動した!残りの肉はおまえが全部食え」
と言ってあげましょう。

さ、ギリギリ記事はこれでおしまい。残すところあと数時間。
参院選投票に行こう!! 

【続】サルでもわかる野党低迷についての解説

選挙記者の妖精うーたんです。
前回、野党(というか民主党)の低迷理由についての第一要素
元代表鳩山由紀夫問題について解説させていただきました。今回は第二弾。
最高顧問菅直人問題についてお話したいと思います。相変わらず個人的な考察なので異論反論も歓迎します。

菅氏の掲げる政治理念の1つに
「人工的ユートピアは存在しない」
というものがあるそうです。なぜ日本の政治において”ユートピア”などというイギリス人思想家の作ったラテン語の造語を使用したのか今もって意味不明ですが、とにかく
「現実社会の枠組みの中で不幸を最小化する」ってことらしいです。

しかしながら現実社会の枠組みの中で不幸を最小化するはずの菅氏は、先の福島原発問題において
現実社会の枠組みを遥かに逸脱して不幸を増長させてしまいました。

先日、東京電力福島第1原発の吉田昌郎元所長が亡くなられました。
吉田元所長が死去した際、自身のブログで「吉田所長の死を惜しむ」と題し
「吉田所長は東電上層部の意向に反して独断で海水注入を継続した。英断だ」
「私を含め官邸の政治家は海水注入は当然と考えており、誰も中止を指示していない」
と述べた菅氏。まるで
自分も海水注入を主張していたかのような驚くべき誤解を招く自己弁護と他者攻撃に他なりません。

とにかく菅直人という男はわかりもしないのに愚かな浅知恵で悉く口出しをしてくるわけです。 福島第一原発にて水素爆発が起こった前日の3月11日には
「俺が陣頭指揮を取る」
「俺が行くまで何もするな」
「俺は原子力にもの凄く詳しいんだ」
とかなんとか息巻いて自信満々ヘリコプターに乗って現地に乗り込む考えの愚かさ。

一分一秒を争う状況の中でも、首相が来て「説明しろ!」などと言われたら現場の責任者は首相の応対とかしなければいけないわけです。たとえ後に有識者に向かって
「臨界って何だ?」と尋ねる程度の詳しい首相であったとしても。

……福島第一が水素爆発したのはその翌日のことでした。 

吉田元所長は、東電本部の指示に逆らい、独断で海水注水を続行したことで多くの国民から賞賛を浴びましたが、事実関係をたどると、東電が吉田氏に海水注入中断を求めたのは
菅氏自身が「再臨界」に強い懸念を見せたから
なのです。爆発後の3月12日に開始された海水注入は、菅氏が「激怒している」との情報を受け、55分間中断していたことが一部始終を目撃していた関係者の証言でわかっています。
菅首相は注入開始について「聞いていない」と怒りまくり、海水によって再臨界が起こる危険性を指摘していたということですが、海水注入の中断がどのような影響を及ぼしたのかについて北海道大の奈良林直教授(原子炉工学)は
「海水の注入は続けるべきだった。注入できなかった55分間は、圧力容器に対して非常に厳しい状況だっただろう。たとえ炉内の状況が分からなかったとしても、メルトダウンや圧力容器の損傷を防ぐ意味で注入を続けるべきだった。ホウ酸を加えることは間違いではないが、注入を止めてまですることではない」
と分析しています。

5月31日の衆院震災復興特別委員会では
「海水を入れると再臨界するという話があるじゃないか。君らは水素爆発はないと言っていたじゃないか。それが再臨界はないって言えるのか。そのへんの整理をもう一度しろ!」
という菅氏の答弁事実もあります。 
これを責任転嫁と呼ばずしてなんというのでしょう。 

確かに首相官邸にいたままで菅直人のできることといえば、情報を得るために、テレビをじっと見ているかろくに情報もないままやみくもに命令するか、の2択しかありませんでした。しかし後者を選び、ろくに情報もないままヘリで乗り込んでも、首相の得られる情報は官邸でテレビを見ている時と同じなのです。「時期尚早」という遠回しな表現はもっとわかりやすい日本語にすると
「おまえ邪魔だから来んな」という意味なのです。そんなことも理解せずに乗り込んで邪魔をして、その翌日に起こった爆発を防ぐどころかむしろ増長させた菅直人は、天才バカボンのマンガの中で感情に任せて四方八方にピストルを打ちまくる警官と同じです。彼は現実世界の天災バカボンになってしまったのです。

震災直後にもなんのパフォーマンスか知りませんがわざわざ自衛隊服を身に纏い、耳に大型のレシーバーのような耳当てを当ててヘリコプターの窓から下界を覗いている映像をテレビで流した菅氏の姿が記憶に残りますが、かいわれを貪り食う事件で見せた見え見えのパフォーマンスは、震災被害とそれに伴う原発問題という多くの人命と未来を抱える重大問題に対してもまったく同じだったのです。当時ボランティアで被災地の現状を目の当たりにしていた自分はいったいどういった感情であのような行動を取ることができたのか、氏の心の余裕の間違った方向性に言いようのない憤りを禁じ得ませんでした。

こんなにまで多くの人命及び日本の未来について一刻を争う時に至っても、己の進退と大根演技を優先させ、自らの知識の欠如を認識できない、そんな人間が最高顧問である党に対し、国民が不信感を抱いてしまうことは当然といえるでしょう。

そこへタイミング悪く消費税増税問題が最後の切り札となってしまいました。消費税の増税に関しては、賛否両論あります。反対意見も多いですが、将来的なことを考えれば必要なことであるという認識も少なくありません。しかし、このような民主党に対する不信感が募る中で決めた消費税についての決断は、国民に納得するだけの余裕を与えなかったのです。まあ当たりまえといえばそうでしょう。

そんなわけで2回に渡り、民主党低迷の理由について述べさせていただきました。言い出せばもっとあるのですが、これ以上、期待できない政治家について羅列しても未来は切り開けないので、次回からは、政治の世界で希望を見いだせる輝きの原石発掘に勤しんでいこうと思います。

よろしくお願いします。 

サルでもわかる野党低迷についての解説

選挙記者の妖精ことうーたんです。名前についてはスルーしてください。
これから頭のあまり良くない選挙記者として誰にでも解りやすい政治の魅力についてお伝えできればと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

さて、いよいよ参議院選挙の投票日も迫ってきましたが、この勢いでいけば自民・公明与党の圧勝はほぼ確定のようです。今回の参院選にあまり魅力を感じられないとの見方もありますが、先々のことを考えると決して軽んじてはいけないと思います。

日頃から政治に関心の強い人には不思議のないことかもしれませんが、自分のまわりにいる多くの「政治にあまり興味のない人々」の話を聞くと、なぜ、このような状況、つまり

自民(とおこぼれに預かった公明)党に人気が集中し、民主や維新の会など野党が次々と失速しているのか
いまいち理解できていないよう。ニュースなどをあまり見ない人たちはそんなものなのかもしれません。
しかし、そんな多くの人々にこそ、政治にもっと関心と興味を持っていただきたい。


そんな思いから、今回は、なぜ
民主を筆頭とする野党がこのように大きく低迷しているのか
について簡単に解説したいと思います。”魅力をお伝え”と言いながらいきなり”脱力をお伝え”なことになってしまいますが、あくまで
自分の個人的な見解なので異論もおおいに歓迎します。

内閣参与・特命任命担当の飯島勲氏は6月発売「プレジデント」の中で

「現時点での私の調べでは、民主の壊滅的な激減はほぼ間違いない」と述べています。今回の選挙において民主党の1人区の選挙区は全滅だろうとのこと。

なぜ?

その理由は多々あるのですが、
大きく比重を占めているものから順番に説明していこうと思います。

まず、これは皆さんも薄々(じゃない?)気付かれていると思いますが、今の段階で民主低迷たる最も最大の援護射撃(?)となっているのが
鳩山由起夫氏の凄まじい連続問題発言にあるといって良いでしょう。

つい先週のことになりますが、氏は香港テレビの取材において
「中国側から『日本が盗んだ』と思われても仕方がない」
と発言し、世論からだけではなく政府内からも大きな非難を浴びました。氏は更に続けて
「日本政府のかたくなな態度が続けば日中関係の改善はありえない」
「過去まで認めるべき」

とも発言。
これに対し国民からは「売国奴」「国賊」「ふざけんな」などの批判が殺到しています。

ジャーナリストの青山繁晴氏は鳩山氏に対して「外患罪」が適用できる可能性を指摘。
外患罪?聞いたことないですね。
これは
刑法第81〜89条にある「売国行為に対する犯罪」のこと。これが適用されると
「死刑」になります。

「最高刑が死刑」ではなく即、死刑」になるのです。条文にははっきりと「死刑に処する」と記されているようです。

しかし、そんな状況でも、
氏は依然として同じような発言を中国メディアや講演会など様々な場所で行っています。これには
「あまりにも日本で相手にされなかったため中国に行ってちやほやされたくて自分の欲得のために日本を売る行為に及んだ」
「中国からなんらかの密約(招待されるなど)を受けているのでは」
という意見もあるくらい。決して自民党に大きな期待を持ってはいない国民も、売国行為に対する犯罪の疑いをかけられている人間が中枢を担う党よりは、たとえ無責任な言葉だったとしても「自国の歴史に誇り」と公言する阿倍首相の方に評価が集まるのも当然のことでしょう。実は安倍首相にしても日本を侵略国家とするような発言があるのですが、鳩山氏の凄まじさのせいでもうそんなことには
気付かなくなっています。

「中枢」とはいっても鳩山氏は先月を以て民主党を離党することを明らかにしているんですが。国民にとって民主党の諸悪の根源としての印象は今もって深く脳裏に刻み込まれたままなのです。


与党に人気が集まったのではなく、野党の人気が撃沈したのが大きな理由なのです。

更に鳩山氏の発言のレベルは政治だけに留まりません。つい先日携帯電話向け放送局「NOTTV」のバラエティー番組「エンダン」に出演した鳩山氏は、夫人と結婚した経緯が「略奪愛」だと報じられたことについても
「いい言葉だな~って思った」
と満足げに振り返り、アダルトビデオについては「まったく見ないわけはない」と発言。鳩山氏のモノマネで知られたお笑い芸人の鳩山来留夫さんとの漫才競演も約束したとのことですが、これはいったい何を考えての行動なのでしょうか?なにか新しいことをやろうという意味を含めたとしてもまったく理解できません。

同番組内において鳩山氏は自らの名前を由起夫から友起夫に改めると発表したそうですが、「友愛」の理念を示すことが目的だと言われても……。

長くなりましたが、今回はまず最も解りやすい民主党の低落理由について述べさせていただきました。今回の選挙において、内政政策はほとんど論点がなく、主たるキーポイントは外交政策になるよう。その意味でも鳩山氏の動向は民主党への支持率を急降下させる最も大きな要素となりうるわけです。

とはいえ、政治の世界には決してこのようながっかりすることだけではありません。政治の魅力、参院選の重要性については追ってお伝えしていきたいと思います。

とか言いながら、次回は民主低迷たる2つ目の理由
民主党最高顧問「菅直人問題」についてお伝えしようと思います。
  
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