うーん、どうも怪しい。
この度の参議院選挙はどうやら選挙違反満載の選挙になりそうだ。

どこの政党も選挙コンプライアンスのことなど一言も口に出さない。
思い思いに選挙違反を繰り返している。

かなり警察当局を舐めているようだ。


さすがに自民党と公明党は周到だと言おうとしていたら、周到なのは公明党だけで自民党も大事なところで尻抜けだ。
新人を多数擁立したのは悪いことではないが、選挙参謀もおらず、各陣営ごとの選挙コンプライアンス体制も整備されていない。
何か出たとこ勝負のような感じで選挙戦に臨もうとしている。

なまじ事前の世論調査で自民党の優勢が伝えられているために自民党の選対全体が弛んでいるようだ。

これまではそれぞれの派閥の秘書会がそれなりに選挙参謀の役割を担ってきたのだろうが、派閥の介在を嫌う候補者が多くなっているようで、何だか勝手に選挙戦をやろうとしているところが見受けられる。
インターネット選挙運動解禁の恐ろしいところは、あらゆる選挙違反の証拠がデジタルで残ってしまい、絶対に消えてしまわない、ということだ。


この度の参議院選挙が終われば明らかになることだが、今回の選挙違反取締本部の捜査の重点はインターネット選挙運動に関する違反の摘発と事前運動禁止違反の摘発だと思っている。
事前運動が禁止されているに関わらず、どの陣営でも公然と事前運動をやっている。


ワタミの渡邉美樹氏は、つくづく止めておけばよかったのにと思う。

2度にわたってかなり直截に問題の所在を指摘しておいたが、ワタミは企業ぐるみ選挙の典型のようなことをやってしまい、しかも証拠を残しているようだ。
警察官僚OBの平沢勝栄衆議院議員が首を傾げている、ということは、警察当局の中でも首を傾げている人がいるということだ。

渡邉氏の選挙運動にワタミグループの社員を動員してしまえばそれだけで運動員買収になってしまうのだが、そういう基本的なことも分かっていない人が選挙の指揮を執っているのではなかろうか。

実に無神経、無防備、傍若無人である。

さすがにこれ以上は放置できない。

選挙が終わったら、選挙違反の告発が続出すると考えておいた方がいい。