選挙の教室は、選挙を変え、日本の政治を変えていくための勉強の場です。選挙に関する様々な情報を収集し、これからの選挙はどうあるべきかを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
なお、このブログには、「早川忠孝の一念発起・日々新たなりー通称早川学校」掲載記事の外、選挙記者による投稿記事等を掲載しております。
☆早川忠孝のプロフィール
元東京弁護士会副会長、元衆議院議員。昭和44年自治省に勤務、富山県庁に出向して富山県選挙管理委員会書記等を経験。新しい選挙制度研究会代表。
連絡先:〒102-0093東京都千代田区平河町1-7-10平河町Sビル3階太陽コスモ法律事務所E-mail:tadataka-h@live.jp

弁護士選挙研究会

もう少しで弁護士選挙研究会が公の場に登場する

どんなものでも仕込みのための準備期間がいるが、ようやく弁護士選挙研究会の体制が整ってきたようだ。

参議院選挙の真っ最中だから、今は勉強の材料には事欠かない。
選挙事務所を訪問したり、選挙の実務に通じた人の話を聞いたり、判例集や警告集を紐解いたりしながら一歩一歩着実に前に向かって進んでいる。

弁護士選挙研究会に参加しながら参議院選挙を見ているのだから、選挙がまるでこれまでの選挙とは別物のように見え始めていると思う。
昨年の12月の衆議院選挙も見ているのだから、今弁護士選挙研究会に参加している弁護士は随分ラッキーである。
しかも、私の「選挙の神様」がある。

現役の弁護士で皆さんほど選挙について勉強した人はいないはずだ。
後2回ほど研究会を開催すれば、皆さんそろそろ表に顔を出してもいいはずだ。
独り立ちは覚束ないだろうが、チームとして考えれば今でもそれなりに役に立つ。

それにしても、実にいいタイミングで弁護士選挙研究会を始めたものだ。
動く教材を目の当たりにしながら一生懸命勉強しているのだから、普段の座学の2倍か3倍のスピードで勉強が捗るはずだ。

楽しみである。
国会議員だけでなく、都会議員、市区議会議員、秘書の皆さんが本当の意味で頼りにできる弁護士グループが間もなく誕生するのだから、こんないいことはない。

マスコミの皆さんもそろそろ弁護士選挙研究会の存在に気が付いてもいい頃だが、さてどうなっているのだろうか。

新しい選挙制度研究会 選挙記者就任 web書店『ひっそりこっそり』店長

予備役編入してのんびりしてたら校長に襟首を引き掴まれて即時、現役召集されました。宜しくお願いします。

最新のネット選挙情報を新しい選挙法務にどう活かすか

情報の洪水の中で一番適切な情報を瞬時に探し当て、これを有効に活用できるようになることが望まれている。

私自身はそういう作業はやらないが、選挙法務の第一線に立とうとする人たちはまずはこうした作業に習熟する必要がある。
弁護士選挙研究会の人たちは、選挙法務に関わる弁護士の質の向上を図るために、まずインターネットで収集できる情報の整理作業を始めているが、これがいい。
有能な弁護士がどういう情報収集の仕方をしているか、こういう情報を収集して次にどうこれを活用していくのか、ということを知るいいチャンスだと思って私自身も勉強を始めたところだ。

参議院選挙には間に合いそうもないが、いずれは「新しい選挙法務」の在り方をお示しすることが出来るだろう。

今日、弁護士選挙研究会を開催

地道だが、とにかく若い弁護士が定期的にあって選挙に関する法的サービスの在り方について勉強することはいいことだ。

今日は女性の弁護士も参加した。
東京都議会議員選挙が幕を閉じると参議院選挙が始まる。
普通だったら自分には関係ないことだと思って注目しなかったことにも目が向くはずだ。

若い弁護士の目で今の日本の選挙を見てもらう。
如何に日本の選挙が遅れているか、という感想になるか、それとも案外日本の選挙は進んでいるじゃないかという感想になるか。

若い方々の率直な感想を聞きたいものだ。
参議院選挙が始まったらいくつかの候補者の選挙事務所を訪問して選挙の現場の空気を吸ってもらうことにした。
そこまで真面目に勉強している弁護士は、いないはずだ。
この弁護士選挙研究会から必ず何かが生まれると確信している。

弁護士選挙研究会は、選挙の勘所が分かっている機動力のある弁護士集団の育成を目指すー弁護士選挙研究会(11)

2013-05-16 19:37:26 テーマ:選挙

弁護士の資格があっても刑事弁護をやったことがない弁護士は役に立たない。
弁護士の仕事をやっていても、選挙の現場を知らない弁護士は役に立たない。
弁護士であっても、すぐ動くことが出来ない弁護士は役に立たない。

そういう本当のことをみなさんに知っていただくために、弁護士選挙研究会を開催する。

一人で何でもやろうとしても無理だから、選挙の実際が分かっている機動力のある弁護士のチームを作り上げることが目標である。

弁護士の仕事の一つは、紛争の発生を事前にどうやって回避するか、という予防法務である。
これが分かっている弁護士はまだいない。
経験したことがないのだから、紛争の発生を事前に回避するための方策など知っているはずがない。

大体の弁護士は、事件が起きてから初めて動く。
大体は、手の打ちようがないような段階から動き始める。
困っていてもなかなか相談に来ないから、動けるはずがない。
回避できるはずのトラブルに嵌まっている人がどれほどいることか。

どこに相談したらいいのか誰も知らないのだから、止むを得ないのだが、いつまでもそうであっていいはずがない。
助かる人の命は助けるべきである。
助かって当然の人の権利や名誉さらには生活は護るべきである。

皆さんが安心して何でも相談出来る受け皿を作ることが、弁護士選挙研究会の当面の目標である。

選挙に関する相談は、まずは新しい選挙制度研究会でー弁護士選挙研究会(10)

2013-05-22 10:28:12 テーマ:選挙
「選挙の神様」の存在が少しだけ知られてきたようだ。

実は、選挙の神様はどこにもいませんよ、という話を具体的にしているだけの話だが、選挙に関連して新しい事業を始めたい方々にとってやはり選挙の神様が必要になってきたようだ。

選挙に出ない私が余計な口出しをするのも随分お節介な話だが、現時点では法律実務家の間では選挙については私が一番知っている。
勿論、選挙に出たことがない人にとっては、私の知見は役に立つはずだ。

迷ったら早川に聞け、というのは、いつも正しい。
本当の答えが得られるかどうかはともかく、迷いがなくなることだけは確かだ。

迷いを抱えたままでは思う存分の動きが出来なくなるから、なにはともあれ迷いは解消した方がいい。
メールで色々質問してこられる方がおられるが、こういうことはメールでの回答にはおよそ馴染まない。

肌で感じてもらうしかないことばかりである。
心で感じ取ってもらうしかないことばかりである。

数学を解くようには行かない世界である。
そういう本当のことを知るためには、まずは新しい選挙制度研究会に参加してみることだ。
多分、皆さんにとっては大きなチャンスになる。

時には、答えない、という答えもある。

2週間に一度新しい選挙制度研究会を開催している。
今度の研究会は、5月24日(金)午後2時からクリエイト紀尾井町の303号室で開催する。
相談事を抱えている人は、まずはこの研究会に参加してみることだ

選挙に関する動画投稿サイトやお纏めサイトを作ってみたいー弁護士選挙研究会(9)

2013-05-28 10:18:54 テーマ:選挙
5月30日に弁護士選挙研究会を太陽コスモ法律事務所で開催する。

若い弁護士に参加を呼びかける前に、まずは中核となる弁護士の間で選挙とはどういうものか、弁護士はどういう時に役に立つのか、弁護士はこれからどうすれば社会の求めるニーズに応えて行けるのか、等について勉強しようという会である。

社会的ニーズがないのに、さあ勉強しましょうと言ってもそう簡単には人を集まらない。

社会的ニーズは、実は無限にある。
弁護士でなければ絶対に対処できないことが、それこそごまんとある。

しかし、多くの人はそれに気が付いていない。
その時になってからあたふたしているというのが実情である。

大体の人は、どうしたらいいのか分からない。

分からないでただ無闇矢鱈動き回る人もいるし、分からないままその場に座り込んで動けなくなる人もいる。
みんな分からないから、知ったかぶりの人が幅を利かす。
自信たっぷりに、あれこれ物を言う。
何も言わないよりはいいのだが、時々は的外れのことを自信たっぷりに言うものだから、これを信じた人が大変な目に遭うことがある。

さて、こういう時に弁護士は役に立つだろうか。

経験のある弁護士、目が見える弁護士は役に立つ。
ただの弁護士は、役に立たないか、反って困る存在になる。
正直な弁護士、誠実な弁護士ほどそうなりやすいから、本当に困る。

正直な弁護士、誠実な弁護士にこそ、経験のある弁護士、目が見える弁護士になってもらわなければいけない。

私が選挙に強い弁護士をどうしても作りたいと思う理由は、ここにある。
正直な弁護士、誠実な弁護士は、分からないことは分からないと正直に言う。
絶対にハッタリを利かせるようなことはしないし、そもそもそういうことが苦手な人たちばかりだから、分からないことは分からないと答える。

こういうことはいいですか、と聞いて、分からないという答えが返ってくれば、そこで話はお終いになる。
聞いても分からないのでは、もう聞く意味がないということになる。

これからどうなりますか、と聞かれて、経験のない人、目が見えない人は、大体分からないと答える。
一番知りたいことを誰も教えてくれないのだから、本当に困ってしまう世界である。

正直で誠実な弁護士は、分からない世界をなんとか分かるようにしよう、自分でも分かるようになろうと必死に勉強しようとする。
完全主義の人、潔癖主義の人はとことん勉強しようとする。

ところが、これが実は弁護士を実に使いづらい存在にしてしまう大きな理由の一つになっている。

答らしいものがあるが、必ずしもそれが正解ではない可能性がある、ということが分かっているか否か。
そのあたりの感覚があるかどうかで、使える弁護士になるかそうでない弁護士になるかが決まってくる。

曰く言い難い世界の話である。

そういう世界のことを率直に語ってすぐ呑み込んでくれる、役に立つ弁護士のチームを作り上げたい。
ついでに、選挙に関する動画の投稿サイト、選挙に関する様々な情報のお纏めサイト、さらには
イザと言う時に安心して相談できる役に立つ弁護士のネットワークを構築し、選挙に関するよろず相談承りセンターも作り上げてみたい。

これが、私が今考えていることだ。

今は大して役に立たないだろうが、こういうことは何度も積み重ねている内にとてつもない大きな仕事になっていることがある。
新しい選挙制度研究会はその母体になる可能性がある。

私の直観がそう囁いている。

派閥の秘書会の幹部の方が興味を示されたようだ。
選挙の現場にいる方々のニーズに応えることが出来るようになれば、この仕事にも大きな価値がある。
まあ、やってみる価値はありそうだ。

うっかりして次回の新しい選挙制度研究会の日時を決めていなかったが、次回は6月4日(火)午後2時から午後3時とし、以後隔週火曜日の午後2時から開催することとする。
会場は、いずれもクリエイト紀尾井町の303号会議室である。

相談事のある人は、この研究会に参加されたらいい。
何かしら得られるものがあるはずだ。

弁護士選挙研究会が果たすべき役割ー弁護士選挙研究会(8)

2013-05-16 06:14:14 テーマ:選挙
殆どの弁護士は公職選挙法の勉強をしたことがなく、仮に勉強してもその勉強の成果を活かす場所がないためにいつしかその知識も錆びついてしまっており、実際には役に立たないことが多い。

弁護士に聞いても分からないことばかりである。

選挙に関わることがある人が求めているのは、一つはどうやったら効果的な選挙運動が出来るか、ということだ。
選挙プランナーの人たちは、ビジネスの感覚でこの問題を捉えるから色々知恵を出す。
役に立つものも役に立たないものも当然ある。
選挙はその時限りの一回こっきりのことで、予め実験が出来ない世界だから、やってみる外ない。
結局は、経験が多い人ほど優位に立つ世界である。

しかも、その経験を共有することが出来ない。
成功の経験も失敗の経験も公開されないから、誰も本当のことは知らないまま終わってしまう。
ああ、あんな危ないことをやっている、などということが分かっても事件にならなければ、あれでもよかったのか、ということになってしまうから、実に危うい。

限られた世界での仕事だから、ずいぶん変なことも罷り通ってしまう。
ぼったくりバーのようなことも出てくる。
効能書きだけで選択される世界だから、一種の詐欺みたいなことも出てきてしまう。

誰も本当のことを教えてくれない特殊な世界である。

唯一本当のことを教えてくれるところがあるが、これはまず役に立たない。

「選挙違反になる虞があります。」
これはどんな場合も正しい。
虞ならどこにでもある。
虞があるということでそういう場所には一切近づかない、というのであれば、これでいい。

交通事故の危険があるから車には乗らない。
勿論、飛行機には乗らない。
肺がんになる危険性があるから煙草は呑まない。
頭が悪くなる可能性があるからお酒は飲まない。

しかし、何かをしなければならない人にとってこの答えは大体は何も言っていないのと同じである。
手続を教えてもらうのは大事だが、選挙運動のやり方を聞いても駄目だ。

こういう答えをするのが選挙管理委員会である。

それでは、手っ取り早く警察に聞いたらいいか。
実は、ここでも本当の答えは得られない。
警察でもその場にならないと分からない世界である。

どれどれ、どんなことですか、と興味を示すだろう。
これは違反だということになったら、相談に行った人にとっては藪蛇になる。
まあ、本当のことを洗いざらい警察の人に話して相談するような人がいるとは思わないが、警察に選挙違反を聞くのはいいやり方ではない。

結局、皆手探りでやっているということだ。
真っ暗闇の中を、誰かがかざしている蝋燭の灯りを頼りにおそるおそる歩いているようなものだ。

弁護士選挙研究会は、こういう時のために本当のこと、本当のことに出来るだけ近いことを教えてくれそうな専門家集団を作って、選挙をもっと近代化、合理化させようという試みである。
上手く行くかどうかは、どんな弁護士が集まるかに係っている。
これからである。

弁護士選挙研究会は万人のための番人作りー弁護士選挙研究会(7)

2013-05-17 03:41:24 テーマ:選挙
弁護士選挙研究会のことを何故ここまで取り上げているか、ということをそろそろ皆さん勘付かれる頃だろう。
皆さんが話題にしてくれれば、弁護士選挙研究会の必要性の認識が定着して研究会に参加して勉強してみようかしら、と思ってくれる奇特で、かつ目先の利いた有能な若い弁護士が現れるかも知れないと思っている。
鐘や太鼓を叩いてもそう簡単に本当の同志を得られる時代ではない。
まず自分たちのやろうとしていることにどれだけの社会的意義があるか、を明らかにする必要がある。
社会的意義があることが分かっても、それだけでは人は動かない。
自分にとってどれだけのメリットがあり、さらには自分にどれだけの負担がのしかかるか、ということが分からないと大抵の人は動かない。
計算が苦手な弁護士もこういったことにはそれなりに計算高い。

猪突猛進の、義を見てせざるは勇なきなり、と思っている古いタイプの熱血漢なら声がかかれば意気に感じて馳せ参じるなどということもあるが、今はそういうことが難しい時代だ。
いいことだ、と分かっただけではまだ足りない。
弁護士選挙研究会が万人のための番人作りであり、これからの日本にとって必要不可欠のインフラ整備の一つで、無限の社会的ニーズがあることを周知しないとやはり勉強へのインセンティブが働かない。
選挙を近代化、合理化、透明化することで若い人たちの政治参加の道が開けることは間違いない。
選挙は議会制民主主義を支える大事な仕組みだから、選挙に関わることをタブーにすることはよくないし、大変な社会的損失になる。
インターネット選挙運動が解禁されれば、普通の人が選挙や政治に直接関わることになるのだから、これからは自分には無関係の世界だなどと呑気なことは言っていられない時代になる。

そういう大事なこと、本当のことをアピールするために再三弁護士選挙研究会を取り上げている。
次回の勉強会に向けて色々想を練っている若い仲間に対するメッセージである。

弁護士でなければ出来ない役割は何かー弁護士選挙研究会(6)

2013-05-29 05:08:39 テーマ:選挙
墨を流したような闇夜、という言葉をご存知だろうか。
真っ暗闇な世界に置き去りにされた人が求めるのは、何か、ということをよく考えていただきたい。

阪神淡路大震災の後で被災者の方々から発せられた言葉で私の心に強く残っているのが、灯りが欲しい、という言葉だった。
阪神大震災の追悼の式典などで多くの蝋燭に火が点される。
亡くなられた方々への慰霊のための灯ではあるが、私は闇夜の中で点された灯りを想う。

この灯りを消さないで欲しい。
この灯りをいつまでも引き継いで欲しい。
そういう願いを聞いたことがある。

オリンピックの聖火にも同じような意味が意味があるように思う。

弁護士の役割は、墨を流したような漆黒の闇に灯りを点す仕事である。
蝋燭程度の灯りか、懐中電灯程度の灯りか、それとも煌々たるサーチライトのような灯りか、さらには月の光か太陽の光かの違いはあるが、弁護士がいるだけで灯りが点る。

選挙の取締りの経験がある警察官のOBが一番頼りになるんじゃないか、という話をされていたが、頼りになるところもあるが、決定的なところで頼りにできない。
選挙管理委員会の経験のある人も頼りになるところがあるが、選挙の現場では殆ど頼りにならない。
何度も選挙を仕切った来た経験があり、何度も警察の取り調べを受けた経験のあるベテランの国会議員の秘書や元秘書は大いに頼りになり、こういう人は世俗的には選挙の神様と言われるが、決定的なところで弁護士ほどには役に立たない。

刑事事件を経験したことがある人なら、すぐ分かることだ。

かつて1万円札をコピーし、コピーした1万円札をタクシーの運転手に渡して通貨偽造、偽造通貨行使・詐欺の容疑で逮捕された青年がいた。
警察の留置場でこの青年は、これで自分は一生外へ出れなくなるのか、と自分の愚かな行為を悔やむと共にひどく嘆き悲しんだそうだ。

逮捕されると当然外部との接触が出来なくなる。
友人や家族に連絡することが出来ない。
どうしたらいいのかまったく分からない。
自分がどうなってしまうのか分からない。

明かりは点いている。

しかし、留置場にいる若者は、自分がどこにいるのか分からない、自分がどうしたらいいのか分からない、右へも左へも行けない、自分の将来がどうなるのかも分からない、そういう状態に置かれてしまう。
一生このままの状態が続くのか、もう自分はこれで終わりか、などと思ってしまうのは、何も知らない青年にとっては普通のことだったかも知れない。

刑事事件の容疑を掛けられていきなり身柄を拘束された人が迎えるのは、こうした闇である。

家族も友人も面会が出来ない。
弁護士しか本人と会えない。
弁護士だけが被疑者の灯りになれるのである。

蝋燭の灯りでも役に立つ。
電灯の光だったらもっと役に立つ。

見えないものが段々見えるようになるのだから、絶対に弁護士は必要だ。

ただ周りがぼんやり見えるようになっただけでは、まだ足りない。
とにかく歩くべき道筋が見えるようにすることが必要だ。

歩いたことがない人は、自信を持ってこの道を歩いたらいい、とは言えないはずだ。
灯りを点けることは弁護士であれば誰でも出来るが、その先に進むには多少の勉強なり経験が必要になる。

弁護士選挙研究会は、ほんのちょっとだけグレードの高いガイド弁護士を養成するための研究会だと言ってよいだろう。

選挙を科学する弁護士が現われたー弁護士選挙研究会(5)

2013-06-02 05:41:14 テーマ:選挙
選挙についてはあまり本当のことは語れない、と思ってきたが、本当のことを安心して語り合える仲間が出てきた。

選挙の実際、政治の実際を語っている本など殆どないだろうと思っていたが、弁護士として選挙法務に関わるためにはまず選挙というものを知らなければならない、ということで猛烈に勉強し始めてくれている弁護士がいる。

世の中には選挙の裏側にあるもの、政治の裏側にあるものを如実に語っている本が結構ある、ということを知った。
大体は発行される部数はごく僅かで、不都合だと思われる事項が書かれているような書籍は関係者が全部買い占めてしまって一般には流通しないだろうから、普通の弁護士が選挙に関わることは驚くほど少ない。

法律の専門家らしい普通の弁護士の目で選挙を眺め、弁護士が果たすべき役割を真剣に考え始めた弁護士がいる。
その勉強の過程で示される有能な若い弁護士のコメントの一つ一つが実に新鮮で、私自身の勉強材料、考えるヒントになる。

曇りのない弁護士の目で選挙を見たらどういうことが見えてくるか。
次の弁護士選挙研究会の会合が楽しみである。

普通の弁護士の3倍のスピードで仕事をしてきた、などと私自身のかつての仕事ぶりを紹介したことがあるが、この若い弁護士はどうやら4倍か5倍ぐらいのスピードで仕事をしているようだ。
弁護士業務の近代化、合理化を研究し実践している東京弁護士会の弁護士業務部に所属されているようだが、こういう弁護士が選挙に目を向けてくれれば選挙の近代化、合理化、透明化に一歩近づくように思う。

いよいよ選挙を科学する時代がやってきた。

まずは本当のことを知りたいと尋ねてくれる弁護士が現われたことをご報告しておく。

普通の弁護士をサポートする専門的セコンド集団になりそうな予感がするー弁護士選挙研究会(4)

2013-05-31 10:18:46 テーマ:選挙
セカンドオピニオンは、患者が医療について安心を得るための一つの手法である。

安心して医療を受けるためには、一人の医師の判断にすべてを委ねるのではなく、別の医療機関に属しているもう一人別の専門の医師の意見を聞いてみるのがいい、ということだ。

患者がセカンドオピニオンを求めようとするのを本能的に嫌う人がいるが、医療業界がより安心した医療を提供していくためには、セカンドオピニオンを利用するのがいい。
患者本人や患者の家族だけではなく、医師にとってもいいことだと思う。
セカンドオピニオンは、実はセコンドのオピニオンではなかろうか。

どんな場合もセコンドの助言は有用である。
弁護士選挙研究会の弁護士は、いずれ全国の若い弁護士のセコンドになるように思う。

戦うのは、やはり現場にいる弁護士である。

格闘の現場にいなければ、実際には守ることも戦うことも出来ないのだから、東京から一歩も動けない忙しい弁護士は、たとえどんなに能力が高くてもまず役に立たない。
しかし、セコンド役なら十分務まる。
セコンドと選手の間の連携が上手く行けば、相当の成果が挙がることが期待される。
既に3回弁護士選挙研究会を開催しているから、もう2、3回研究会を続ければ選挙の実際を知らない普通の弁護士より遥かに選挙に通じた弁護士が出来上がるはずだ。
楽しみなことである。

次回は、6月6日午後6時から太陽コスモ法律事務所で開催する。
そろそろ若い方々も参加されたらいい。

いやあ、これはきつい。今どき選挙に出る人種には保護法益がない・・・なんてー弁護士選挙研究会(3)

2013-05-30 20:28:26 テーマ:選挙
ドキッとするようなことを、ズバッとというかサラッといわれる方がいるから、私のブログの読者には大変な慧眼の持ち主がおられるということだろう。

公職選挙法も読まないで立候補するような候補者は守る価値がない、自分のスタッフを守ろうとしない候補者が困ったからといって助ける価値はない。
弁護士が役に立たなくても何の問題もない、くらいの物言いである。
選挙に相当恨みがあるようだ。

私が守りたいのは、いわゆる善良な一般の市民や法のことを知らない若者たちである。

一般の市民が簡単に落とし穴に嵌まってしまうのが選挙だから、そういう人が危ない目に遭わないようにセーフティネットを張ってあげたいと思っている。
弁護士など役に立たないから、無理して選挙に強い弁護士を作ろうとしなくてもいい、というご託宣だが、私は違うと思う。
避けられるリスクは避けるべきだし、助かるべき命は助けなければならない。

出来心で一生を棒に振ってしまう若者が結構沢山いる。
本当のことが分かっていればそんな危ないことはしないのに、と思うようなことを遊び感覚でついやってしまう。

これは遊びでやれるようなことではない、ということを口を酸っぱくして言っておかなければならないと思っている。

どんな人にも守るべき人権はある。
どんな人にも守るべき法益がある。

弁護士選挙研究会は、これから毎週木曜日に開催することにした。
私のブログの読者の方が、これならいい、これなら大歓迎だ、と唸るような成果をここから挙げていきたい。

弁護士の弁護士ー弁護士選挙研究会(1)

2013-05-29 11:07:17 テーマ:選挙
弁護士の中の弁護士、と言うほど大層なものではない。
単に若い弁護士が困った時に相談に乗れる弁護士、という程度の意味である。

しかし、私は自分を自己紹介する時に、弁護士の弁護士であると言う。

何が専門かと聞かれれば、普通の弁護士弁が処理に困った難しい事件を処理することだ、と答えてきた。
労働紛争や民事介入暴力事件、厄介な家事紛争、会社の内紛、弁護士と依頼者の間の紛争、難しい刑事事件などなど、面倒で複雑怪奇、普通の弁護士が尻込みするような事件にも果敢に取り組んできた。

困った弁護士は、よく私のところに駆けつけてきた。

労働紛争事件の処理がこじれて普通の弁護士では対処できないような事態になった時に、若くて腕力があって、しかも一日26時間働いても疲れを知らないような、そういう戦う弁護士が求められている時に私がその役割を担ったのである。

大きな法律事務所の普通の担当弁護士は沢山の事件の処理をしなければならず、どうしても事件処理が後追い、細切れにならざるを得ない。

弁護士として一番有能な所長弁護士はそれこそ数えきれないぐらいの依頼者を抱えているから一つの事件、一人の依頼者のために自分のすべての時間を使い、自分の最高の能力を発揮して個別の事件処理に取り掛かることが出来ない。
チームに頼らざるを得ないのである。
しかし、自分のチームに適任者を見い出し難いことがある。
そういう時に、アドホックで自分と同様に動いてくれる若い弁護士がいればこんなありがたいことはない。

自分も助かるし、依頼者も助かる。
自分の事務所の若い弁護士も助かる。

そういう時に私のような存在が役に立った。

逃げ惑う経営者に代わって争議団との団体交渉に臨み、もみくちゃにされたり足を蹴飛ばされたりしながら、しかし理不尽な要求には最後まで屈しない、などという経験もしてきた。
熱い夏で腕まくりして仕事をしていたら、私の事務所が入っているビルの周辺にデモ隊がやってきて大きなマイクでシュプレヒコールを上げていた。
余りにもうるさいので、デモ隊の指導者のところに行って、迷惑だ、と抗議したら、その時の写真を撮って、暴力弁護士!などとビラに書かれたこともある。

こういうことを引き受ける弁護士はそうそういないから、私は、いざとなった時に普通の弁護士が頼る弁護士になったのである。

私は、これまで弁護士の弁護士という役割を多く引き受けてきた。
そうすることで私自身が特に得をすることはないが、損をしたことは一度もない。
しかし、私は頼りにした弁護士は大変なメリットを享受したはずだ。

弁護士としてやっていけるだろうか、という不安を抱えている人たちにとって弁護士の弁護士を標榜する私のような存在は役に立つはずだ。

ちょっとした不注意から事件処理を誤まり、依頼者と深刻なトラブルになり、弁護士生命の危機を迎え、病気になった弁護士もいた。
ボス弁と喧嘩別れをして私のところに来た弁護士もいた。
まだ自分一人でやっていくだけの自信も能力もない時に、なんとかならないかと私を頼りにしてきた弁護士もいる。

一時的に上手く行かないことがあっても、多少の支援、多少の協力さえあれば皆、なんとかやっていけるようになるものだ。
それが証拠に、私と出会った人たちは、皆、見事にそれぞれの危機を乗り越え大活躍するようになっている。


それでいい。

その一声を聞きたいために、今でも私のところを訪れる人が毎年何人かはいる。
弁護士選挙研究会は、そのための会である。
チームを作りたいと思うのは、イザという時に役に立つ若い仲間を大勢作りたいからである。

選挙の玄人を皆、弁護士にしたらいいのではないか、というのとはちょっと違う。
やはり普通の弁護士としての実力は養っておいてもらいたい。

闇夜の中の一条の光ー弁護士選挙研究会(2)

2013-05-30 05:24:57 テーマ:選挙
何でもご存知だと思っていたが、やはり分からない人にはどう説明しても分からないものだ。
ガッカリはしないが、言葉で説明することが如何に難しいことかを改めて痛感している。

私が今、弁護士の役割について多く筆を割いているのは、普通の事件しか扱ってこなかった若い弁護士に対して選挙について目を向けるように促すためである。

まずは、普通の弁護士でも普通に役に立つのだということを強調している。

しかし、弁護士が役に立つ、弁護士しか役に立たない、弁護士だけが役に立つ、ということをいくら強調しても、多くの弁護士は依然として尻込みするだろうと思っている。

選挙にはどうも胡散臭い匂いがするからだ。
選挙違反事件や刑事事件に頻繁に関わる弁護士は、組織暴力団や高利貸しに雇われる弁護士、危ない商法に関わる弁護士と同様だと思ってしまうのかも知れない。

事件のもみ消し、証拠の隠匿、首謀者の逃走幇助などをやる弁護士がいれば、確かにこれはダーティビジネスになるが、普通はそんなことはないし普通の弁護士は絶対にそんなことはしない。
弁護士の数が急速に増えて、食えない弁護士が街中にゴロゴロいる、というような事態になると依頼者の言うことには何でもハイハイと聞いて弁護士の矩を超えてしまうような弁護士が出てこないとも限らないが、今のところは、日本の弁護士は辛うじて弁護士としての矜持を失わないでいると信じている。

普通の弁護士は、多分選挙の法律問題に関わることを本能的に嫌うだろう。
私の限られた経験では、選挙は概ね正解がない世界だから、表面的な法律の知識だけではどうしようもないことが多い。

何らかの答えがあればいいのだが、様々な要素が絡み合ってくるから、まず単純明快な答えは得られない。
答がない事件は、普通の弁護士は引き受けない。
それこそ事件になったら来てください。
逮捕されたら来てください、ということになる。

言ってみれば、相手が何か悪いことを仕出かしそうな雰囲気があるから何とかして欲しいと警察に相談に行っても、警察が動いてくれないようなものだ。

事件が起きたら来てください。
被害が発生したら来てください。
そう、直截に口に出さなくとも、現実の被害が発生していない段階では警察は聞き置くだけで動かないものだ。

警察が動かないのはある程度仕方なくても、弁護士は相談があったら真摯にこれに対応すべきである。

弁護士は、逃げてはいけない。
これが、私の基本的なスタンスである。
しかし、現実には、多くの弁護士はどうひねくっても単純な答え、明快な答えが得られないような複雑困難な問題からは逃げるはずだ。

弁護士選挙研究会は、この複雑困難な選挙の問題を出来るだけ分かりやすく、かつ普通の弁護士が取扱いやすい問題に変えるための研究会だが、しかし、仲間を増やすのは相変わらず難しそうだ。
私が、弁護士の役割について何度も書いているのは、私のブログを読みながらなお逡巡を続けている若い弁護士に参加を促すためである。

多分弁護士にしか分からないことをしつこく何度も書いて、申し訳ない。
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