都知事選挙が面白い。

結構候補者の素顔が窺えるような本当の情報が私たちの身近なところまで届き始めた。
いいことである。
インターネット選挙運動解禁の成果が挙がり始めている。

うさみのりや氏が田母神陣営から弾き出されて目下謹慎中のようで、声が聞こえないのが残念だが、細川氏や家入氏が存分にインターネットを活用して自分の本当の姿を曝け出しているのがいい。

細川氏と家入氏の二人は、まったく肩に力が入っていない。
こんな風に脱力系の候補者が堂々と表舞台に登場出来るのが、今回の東京都知事選挙のいいところだ。
票を入れる人は少ないだろうが、そこそこに人気は出る。

政治嫌いの細川氏の面目躍如というところである。
政治のドロドロが嫌だ、という細川さんの述懐に共感する人は多いだろう。
細川さんだったら、まず悪いことはしない。

金儲けなどという世俗の浅ましいこととはおよそ無縁の人だということがよく分かる。
本当は自分よりも若い人に出てもらいたかった、という気持ちもよく分かる。
かつて細川さんに国民的人気があったことはよく理解できる。

こういう人には、汚れ役を引き受けさせるのはよくない。
たとえ選挙が不首尾に終わっても細川さんを貶めるようなことはしないように、皆さんでしっかり護ってもらいたい。
細川さんには、都知事選挙が終わってからも炉辺談話を続けていただきくのがいい。

このくらい力が抜けていると、みんなが気楽に細川さんに近づくことが出来るだろう。

改めて、細川さんはいい人だなあ、と思えてきた。
もっとも、こういう人には力仕事にならざるを得ない都知事のポストは無理だが。