選挙記者の妖精ことうーたんです。名前についてはスルーしてください。
これから頭のあまり良くない選挙記者として誰にでも解りやすい政治の魅力についてお伝えできればと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

さて、いよいよ参議院選挙の投票日も迫ってきましたが、この勢いでいけば自民・公明与党の圧勝はほぼ確定のようです。今回の参院選にあまり魅力を感じられないとの見方もありますが、先々のことを考えると決して軽んじてはいけないと思います。

日頃から政治に関心の強い人には不思議のないことかもしれませんが、自分のまわりにいる多くの「政治にあまり興味のない人々」の話を聞くと、なぜ、このような状況、つまり

自民(とおこぼれに預かった公明)党に人気が集中し、民主や維新の会など野党が次々と失速しているのか
いまいち理解できていないよう。ニュースなどをあまり見ない人たちはそんなものなのかもしれません。
しかし、そんな多くの人々にこそ、政治にもっと関心と興味を持っていただきたい。


そんな思いから、今回は、なぜ
民主を筆頭とする野党がこのように大きく低迷しているのか
について簡単に解説したいと思います。”魅力をお伝え”と言いながらいきなり”脱力をお伝え”なことになってしまいますが、あくまで
自分の個人的な見解なので異論もおおいに歓迎します。

内閣参与・特命任命担当の飯島勲氏は6月発売「プレジデント」の中で

「現時点での私の調べでは、民主の壊滅的な激減はほぼ間違いない」と述べています。今回の選挙において民主党の1人区の選挙区は全滅だろうとのこと。

なぜ?

その理由は多々あるのですが、
大きく比重を占めているものから順番に説明していこうと思います。

まず、これは皆さんも薄々(じゃない?)気付かれていると思いますが、今の段階で民主低迷たる最も最大の援護射撃(?)となっているのが
鳩山由起夫氏の凄まじい連続問題発言にあるといって良いでしょう。

つい先週のことになりますが、氏は香港テレビの取材において
「中国側から『日本が盗んだ』と思われても仕方がない」
と発言し、世論からだけではなく政府内からも大きな非難を浴びました。氏は更に続けて
「日本政府のかたくなな態度が続けば日中関係の改善はありえない」
「過去まで認めるべき」

とも発言。
これに対し国民からは「売国奴」「国賊」「ふざけんな」などの批判が殺到しています。

ジャーナリストの青山繁晴氏は鳩山氏に対して「外患罪」が適用できる可能性を指摘。
外患罪?聞いたことないですね。
これは
刑法第81〜89条にある「売国行為に対する犯罪」のこと。これが適用されると
「死刑」になります。

「最高刑が死刑」ではなく即、死刑」になるのです。条文にははっきりと「死刑に処する」と記されているようです。

しかし、そんな状況でも、
氏は依然として同じような発言を中国メディアや講演会など様々な場所で行っています。これには
「あまりにも日本で相手にされなかったため中国に行ってちやほやされたくて自分の欲得のために日本を売る行為に及んだ」
「中国からなんらかの密約(招待されるなど)を受けているのでは」
という意見もあるくらい。決して自民党に大きな期待を持ってはいない国民も、売国行為に対する犯罪の疑いをかけられている人間が中枢を担う党よりは、たとえ無責任な言葉だったとしても「自国の歴史に誇り」と公言する阿倍首相の方に評価が集まるのも当然のことでしょう。実は安倍首相にしても日本を侵略国家とするような発言があるのですが、鳩山氏の凄まじさのせいでもうそんなことには
気付かなくなっています。

「中枢」とはいっても鳩山氏は先月を以て民主党を離党することを明らかにしているんですが。国民にとって民主党の諸悪の根源としての印象は今もって深く脳裏に刻み込まれたままなのです。


与党に人気が集まったのではなく、野党の人気が撃沈したのが大きな理由なのです。

更に鳩山氏の発言のレベルは政治だけに留まりません。つい先日携帯電話向け放送局「NOTTV」のバラエティー番組「エンダン」に出演した鳩山氏は、夫人と結婚した経緯が「略奪愛」だと報じられたことについても
「いい言葉だな~って思った」
と満足げに振り返り、アダルトビデオについては「まったく見ないわけはない」と発言。鳩山氏のモノマネで知られたお笑い芸人の鳩山来留夫さんとの漫才競演も約束したとのことですが、これはいったい何を考えての行動なのでしょうか?なにか新しいことをやろうという意味を含めたとしてもまったく理解できません。

同番組内において鳩山氏は自らの名前を由起夫から友起夫に改めると発表したそうですが、「友愛」の理念を示すことが目的だと言われても……。

長くなりましたが、今回はまず最も解りやすい民主党の低落理由について述べさせていただきました。今回の選挙において、内政政策はほとんど論点がなく、主たるキーポイントは外交政策になるよう。その意味でも鳩山氏の動向は民主党への支持率を急降下させる最も大きな要素となりうるわけです。

とはいえ、政治の世界には決してこのようながっかりすることだけではありません。政治の魅力、参院選の重要性については追ってお伝えしていきたいと思います。

とか言いながら、次回は民主低迷たる2つ目の理由
民主党最高顧問「菅直人問題」についてお伝えしようと思います。