「これは経験したことがない人には分からないことだが、これから選挙に出ようとしている方々のために書いておこう。

候補者は、投票日には何をしているのか。

ひたすら寝る。
まだ投票を終えていないのなら、さっさと投票を終えて、ひたすら眠るのである。

事務所のスタッフが選挙事務所に顔を出すのは、午後2時過ぎ。
選管から投票率が発表される頃にようやく顔を揃えるものである。
そして、NHKや新聞社の出口調査を何度か確認しながら、開票に備える。

出口調査結果が順調なら、来場者のための椅子を多めに用意し、報道各社の取材を受けやすいように会場の設営の準備を始める。
出口調査の結果が思わしくなければ、選挙運動期間中の手応えも頭の中に入れて、様々な選挙用グッズの片づけを始める。

選挙の当落を比較的正確に予測しているのは、やはりマスコミと警察である。
当選しそうな候補者の選挙事務所には各社のテレビカメラの砲列が並ぶ。
(もっとも、落選確実な候補者の選挙事務所の前には警察車両が待っている、などということはない。当たり前だが。)

候補者本人には、開票が始まって大体当落が決まりそうなときに選挙事務所に来れるよう、近くで待機しているように連絡しているのが普通だが、選挙事務所のスタッフには何らかの伝手で出口調査の結果が刻々と届いており、開票時刻の前にある程度結果が見えているものだ。

事前の世論調査等で大体当落の予測がついているので、選挙事務所のスタッフは実は余り動揺していない。
選挙のベテランがいると、選挙後の後始末や事務処理、さらにはスタッフの再就職など諸々のことを考えながら、事務所の片付けに入っているはずだ。

これが、選挙である。

選挙の後のゴタゴタを考えると、やはり素人だけで選挙をやるのは考えた方がいい。
落選したショックで誰も動けない、などということにならないよう、こういう時にあくまで事務的に仕切れる人材が必要である。

さあ、そろそろ、選挙違反の摘発対策をしておいた方がいい時間になったのではないか。」

これは、2010年7月11日の記事である。
一字一句変える必要がないので、再掲させていただく。