かなり踏み込んで書いている、ということを理解していただきたい。
選挙を経験したものでなければ、分からないことである。
これから選挙に挑戦しようとする若い方々が何かの参考にされればいい、そういう思いで書いている。
自分で後援者を集める、というのは大変なエネルギーを要する一大事業である。
手っ取り早いのは、自分の知人、友人に声をかけて集まってもらうこと。
忙しい人たちだから、ただ集まってくれ、では人は集まらない。
人が集まれば、飲み食いになる。
問題は、その飲み食いの費用を誰が負担するか、ということだ。
これが大問題。
選挙違反で痛い目に遭ったことがないところでは、多分会合を呼びかけた人が負担するのだろう。
料亭や飲食店でこの種の会合を開くのは、禁物。
このことは、過去の私のブログでお分かりのことだろう。
だから、誰にも目に付かないようなところで会合を開く。
一体いくらかかっているかも分からないような状態にする。
大きな邸宅の持ち主は、自分の屋敷に人を呼ぶ。
どれだけドンチャン騒ぎをしても、誰も気にしない。
どんな趣旨の会合だったかもよく分からない。
誰が出席し、誰が欠席したかも正確には誰も記憶していない。
会合の案内状も、出席者の名簿もない。
こういう会合は、これからの若い人は出来ないだろうし、まず馴染まないだろう。
全て会費制、と割り切ることである。
会費を徴収し、領収書を渡す。
これを習慣づけることである。
ある市会議員の候補者の関係者が一斉に捜索を受けたことがある。
飲食店での会合だったようだ。
飲食店で切った領収書の金額を出席者の人数で割ったら、一人当たり5000円相当になったそうだ。
供応買収の容疑で出席者が一人ひとり警察に呼ばれて大騒動になった。
当日の会費は、3500円だったそうだ。
実際の飲食代と会費との差額が供応、ということになる。
この件は、警察の事情聴取が進んでいる間に関係者から差額の1500円を徴収して事なきを得たようである。
後から会費を追徴しても後の祭りじゃないか、と思われるかも知れないが、こんなこともあるのか、ぐらいに覚えておかれたらいい。
ひょっとして逮捕を免れるかもしれないし、犠牲者を出さないで済むかも知れないから。