2013-05-25 05:32:24 テーマ:選挙
これが動脈。これが静脈。

色が付いていない写真しか手元にない状態で、心臓手術とは何か、を教え始めているような心境で弁護士選挙研究会を開いている。
実物を見れば分かることでも実際に見たことがない人には、なかなか本当のことは伝わらない。

一般の人がどんなことを欲しているか知りたい、どういう答えをすればいいかその答えを予め知りたい、と言われても実に困る。
相手のレベルに応じた答えをしてあげるのがいいのだが、マニュアルを頼りに答えを探そうとする人が大半だから、なかなか厄介である。

既成のマニュアルでもある程度は役に立つところがあるが、マニュアルを頼りに勉強している人は事の軽重の見分けが付かないから本当には役に立たない。

あっ、そこは触っちゃダメ、ということが多いのだが、知らない人は見境なく何にでも触るか、あるいは羹に懲りて膾を吹くようなことをする。

座学では伝えられないようなことばかりなのだが、伝える手段は文字情報しかない。

経験談を聞くのが一番いい。
経験談を聞きながら、実物に触れていくことだ。
最初からメスを握るようなことはしないで、まずは観察をする。
モノクロでは分かりにくかったことをカラーにしたり、実際にはないのだが特別の色を付けることで見えるようにしていく、などという工夫を重ねていく必要がある。

簡単には答えを出せない世界ではあるが、経験と知識、技術があればそれなりに答えを出せる世界である。
選挙の実際を知らない普通の弁護士をどうやって選挙に強い弁護士に変えていくか、そういう難しい課題に挑戦し始めている昨今である。

やってみなはれ。
やれば分かる。
習うより慣れろ、の世界である。

日本で一番真面目だと思われる弁護士たちを相手に、選挙とは何か、を熱く語っている最中である。

プレゼンの仕方をよほど工夫しないとなかなかその気になってもらえないから、実に難しい仕事である。