選挙の教室は、選挙を変え、日本の政治を変えていくための勉強の場です。選挙に関する様々な情報を収集し、これからの選挙はどうあるべきかを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
なお、このブログには、「早川忠孝の一念発起・日々新たなりー通称早川学校」掲載記事の外、選挙記者による投稿記事等を掲載しております。
☆早川忠孝のプロフィール
元東京弁護士会副会長、元衆議院議員。昭和44年自治省に勤務、富山県庁に出向して富山県選挙管理委員会書記等を経験。新しい選挙制度研究会代表。
連絡先:〒102-0093東京都千代田区平河町1-7-10平河町Sビル3階太陽コスモ法律事務所E-mail:tadataka-h@live.jp

2014年01月

脱力系候補者の選挙運動をどう評価するか

都知事選挙が面白い。

結構候補者の素顔が窺えるような本当の情報が私たちの身近なところまで届き始めた。
いいことである。
インターネット選挙運動解禁の成果が挙がり始めている。

うさみのりや氏が田母神陣営から弾き出されて目下謹慎中のようで、声が聞こえないのが残念だが、細川氏や家入氏が存分にインターネットを活用して自分の本当の姿を曝け出しているのがいい。

細川氏と家入氏の二人は、まったく肩に力が入っていない。
こんな風に脱力系の候補者が堂々と表舞台に登場出来るのが、今回の東京都知事選挙のいいところだ。
票を入れる人は少ないだろうが、そこそこに人気は出る。

政治嫌いの細川氏の面目躍如というところである。
政治のドロドロが嫌だ、という細川さんの述懐に共感する人は多いだろう。
細川さんだったら、まず悪いことはしない。

金儲けなどという世俗の浅ましいこととはおよそ無縁の人だということがよく分かる。
本当は自分よりも若い人に出てもらいたかった、という気持ちもよく分かる。
かつて細川さんに国民的人気があったことはよく理解できる。

こういう人には、汚れ役を引き受けさせるのはよくない。
たとえ選挙が不首尾に終わっても細川さんを貶めるようなことはしないように、皆さんでしっかり護ってもらいたい。
細川さんには、都知事選挙が終わってからも炉辺談話を続けていただきくのがいい。

このくらい力が抜けていると、みんなが気楽に細川さんに近づくことが出来るだろう。

改めて、細川さんはいい人だなあ、と思えてきた。
もっとも、こういう人には力仕事にならざるを得ない都知事のポストは無理だが。

次回新しい選挙制度研究会は、2月13日午後6時から開催

なるべく隔週の火曜日に何らかの研究会を開催しようと思っていたが、2週間後の火曜日が建国記念の日の2月11日の祝日だったので、次回新しい選挙制度研究会は2月の13日(木)午後6時から開催することにした。

場所は、クリエイト紀尾井町の304号室である。
参加ご希望の方はお間違いのないように。

都知事選挙の結果が判明している頃なので、それぞれの候補者陣営の選挙戦術の巧拙やインターネット選挙運動の効果などを検証してみたい。

都知事選挙も1週間が経過して既に大勢が判明していると言われるが、これからの後半戦でそれぞれの陣営がどういう戦術で巻き返しを図るか、先行していると言われる陣営ではこれに対してどんな風な選挙戦を繰り広げるのか、ということなどもよく観察しておいていただきたい。

他人の選挙だと思うから無関心になる。
自分だったらどう選挙戦を戦うか、という観点から各候補者の選挙運動を眺めていれば、選挙がどんどん面白くなるはずだ。

皆さんの率直な感想を語るのが、新しい選挙制度研究会である。
皆さんのご参加を歓迎する。

都知事選挙の錯綜した情報を第三者の弁護士の目で客観的に論評するとこうなる

弁護士選挙研究会の共同代表の一人である古金千明弁護士から、一般に公開しても差し支えないとの了解を頂戴したので、早速皆さんにご紹介する。

私のブログを読まれて興味を持たれたマスコミ関係者の方は、直接古金弁護士に連絡されたらいい。
弁護士選挙研究会では現在どんなことを研究しているか、そしてこれからどんなことをしようとしているか、などのことを知るのも、それなりに皆さんの報道の役に立つはずだ。

以下、古金レポート:

「都知事選ネタですが、1月23日のニコ生の「東京都知事選 ネット応援演説」ですが、生放送では見ることができなかったのですが、早速、blogosで記事がアップされていました。
http://blogos.com/article/78570/

当落選上に届くかというと厳しいかもしれませんが、家入一真氏がネット選挙を本当の意味で展開するかもという期待が一部であるようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140122-00000077-zdn_n-sci
http://f-shin.net/fsgarage/1066
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140122_631783.html

家入氏は、元ひきこもりで、起業して29歳でジャスダック上場を経験しているユニークな経歴の方です。ネット界隈ですと、studygift事件を思い出すところです。政治にしらけずに、若い人がチャレンジするのは、そうでないよりもいい傾向かと思います。ホリエモンも応援しています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%B6%E5%85%A5%E4%B8%80%E7%9C%9F
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kandatoshiaki/20140122-00031875/

ただ、武運つたなく、今回は、結果が仮にでなかったとしても、一度の挑戦にめげずに、継続的にチャレンジしてほしいところではあります。政治の世界では3バン(地盤、看板、鞄)のない人が、現役で合格(当選)するのは、大変かと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E3%83%90%E3%83%B3

ちなみに、やまもといちろう氏は、家入氏について、3本も記事をエントリーされる等、「なまあたたかく」見守っておられるようです。
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/12/post-3148.html
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/12/post-0b39.html
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20140124-00031917/

ところで、調査力に定評のある赤旗が、舛添氏について、都知事選の告示日を狙って

「政党助成金で借金返済 舛添氏の「新党改革」 政党支部→資金団体と迂回」
「舛添氏 政党支部/自宅に事務所費800万円/政党助成金を懐に/10~12年ファミリー企業に支出」

という記事をぶつけてきました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2014-01-21/2014012115_01_1.html
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2014-01-23/2014012301_04_1.html

1月24日時点では、大手マスコミはスルーしているようですが、「炸裂」するのか、「忘れさられて」しまうのか、はたまた「誤報」なのか、今後の状況を見守りたいところです。

宇都宮氏ですが、宇都宮陣営の元「中の人」だった方が、アンチブログを展開中です。そのブログを見てみたら、「宇都宮健児君、立候補はおやめなさい」は、なんと「その33」まで続いていました。
http://article9.jp/wordpress/

細川氏ですが、細川氏と小泉氏について、街頭演説の文字起こしがありました。
出典は、結いの党の井出ようせい議員のブログです。

細川氏の演説
https://yousei-ide.com/blog/archives/5402
小泉氏による応援演説
https://yousei-ide.com/blog/archives/5411

マスコミ報道だと、編集が入ってしまうので、なかなか候補者の生の声やニュアンスがわかりません。ただ、ネット選挙解禁によって、こういう生データがアップされるというのは、いいことですね。探せば、動画もあるかもしれません。

そもそも、ここまで複雑化した社会に対する政策について、口頭の話だけで、政策パッケージをきちんと説明できるはずがありません。また、聞いている方も、スローガンくらいしか理解できません。

有権者にわかりやすく説明するためにパワーポイントの資料を配付したり、パワーポイントをモニターに映しながらプレゼンをすると、刑事罰が課せられるという、これまでの公職選挙法が「異常」だったといえます。

候補者が政策パッケージについて、きちんと説明できる環境が少しずつ整ってきて、「正常化」の方向に向かっている感じではあります。

こういう一連の動きを見ると、昨年の参議院選挙よりも、今回の都知事選の方が、ネット上のバトルは活発な印象を受けますね。

どなたか、センスのある方が、まとめサイトを作ったら、おもしろいかもしれません。」

こういう情報を継続的に発信していくと、これまで一部の人の専有物か、時には玩具同然になっていた日本の選挙を、本当に国民の、国民による、国民のための選挙に変えていくことが出来るようになると思うが、さて如何だろうか。

最低限、公営掲示板に候補者のポスターだけは掲出しよう

名乗りを上げた皆さんにお願いしておく。
公営掲示板に自分のポスターを掲出するくらいの努力は惜しまないでいただきたい。

そのくらいの汗も掻かないのでは、泡沫だと言われても仕方がない。
有権者を代表する人を選ぶ選挙という仕組みにまったく敬意を払っておらず、有権者である都民を舐めている、と言われても仕方がない。

面白そうな若者が名乗りを上げたなと思っても、ずっとパソコンの前に張り付いてブツブツ呟いているだけでは、いわゆる引き籠もりと変わらないことになる。
引き籠もるだけの事情なり理由があるときは引き籠っていても何ら差し支えないが、選挙に出る人は社会に何らかの影響を与えるために選挙に出たはずだから、それなりに表に出て周りの人に自分の姿を見てもらい、声を聞かせてもらわなければならない。

人の姿かたちは、重要である。

若い人は若い人らしく、周りにその若いエネルギーを発散してもらわなければならない。
年配の人は、若い人と比べればどうしてもその立ち姿に老いを感じさせるだろうが、その老いを凌駕するような聡明さや品の良さを示してもらわなければならない。

声も大事である。

声を聞けば、その人の持っているパワーの大きさ、あるいは小ささがよく分かる。
声が極端に小さければ大体は自分の言っていることに自信がない証拠であり、呂律が回らなければ健康に障害がある証拠だし、言うことがその時々に違えばその言葉に信を置くことができないということだし、話に脈略がなければその人は支離滅裂だということなどがすぐ分かる。

ネットのみを通じて自分を語ろうとするのは、多分、選挙を知らない若い人たちの間違いだと思う。
人との触れ合いの場をどんどん拡げて行くべきである。
昨年の参議院選挙ではネットだけの選挙運動に徹した人がいたようだが、これは明らかに選挙を知らない人の勘違いによるものだから、そういう真似はしない方がいい。

真面目に選挙をやろう。
若い方々へのお願いをしておく。

これこそネット選挙運動解禁の大成果ーネットがいよいよ公営放送を超える

 これを待っていた。
ネット住民にとってこれほど素晴らしい企画はないはずだ。

これまでの政見放送があっという間に無用の長物になるような出来事である。公費による新聞広告よりもインパクトがあり、かつ候補者にはなんの費用負担もないはずだから、こういうネット選挙がいい。

候補者の善し悪しが一目瞭然になるかもしれない。原稿を読むだけの候補者は自分の言葉で存分に語る人よりは劣って見えるはずだ。
具体性がない話ばかりしていると、中身が空っぽだとすぐ見抜かれてしまう。
語り口に魅力がない人、一見して下品な人は嫌われる。若いだけでは足りない。

準備不足の人はさぞ困るだろうが、この企画はいい。
いつでも視聴できるように常時映像を流してもらいたい。
 選挙が変わる。

4年後にはもっと若い候補者が大勢名乗りを上げてくるはずだ。
これは凄い。

 皆さんに取り急ぎお知らせしたい。
これで選挙の常識が変わることになる。
ガチンコ対決に慣れていない人にとってはさぞ試練だろう。

 以下、ブロゴスニュースより引用:
「【速報】細川、宇都宮、舛添、田母神候補も参加決定!
今夜20時30分~「ネット応援演説」を生放送

 ■立候補者&応援者がニコファーレでネット視聴者に向けて演説

グリー株式会社、株式会社サイバーエージェント、株式会社ドワンゴ、ヤフー株式会社、Ustream Asia株式会社、LINE株式会社の6社が取り組んでいる「わっしょい!ネット選挙」プロジェクト。

本企画は、昨年のインターネット選挙運動解禁をきっかけにスタートした取り組みで、各社のサービス連携を通じてよりスムーズな情報収集の機会を提供、若年層をはじめとしたより多くの有権者に有益な情報を十分に届け、投票時の候補者の判断の助けにしていただくことを目的としています。

きょう告示された東京都知事選では、第一弾企画として今夜20時30分より「東京都知事選 ネット応援演説」を開催、生放送します。各社の連名で各立候補者に登壇を依頼、12時現在、11名の立候補者に承諾をいただくことが出来ました。

 ■放送概要
 ▼放送時間:20時30分~(ニコニコ生放送、Ustream)
 ▼放送内容:六本木のニコファーレから、候補者と応援者による、ネットユーザーに向けた演説を中継。(各陣営15分ずつ)
 ▼登壇予定の立候補者(敬称略、五十音順)
 ・家入一真
 ・五十嵐政一 
 ・ 宇都宮健児
 ・鈴木達夫
 ・田母神俊雄
 ・ドクター・中松
 ・内藤久遠
 ・根上隆
 ・細川護煕
 ・マック赤坂
 ・舛添要一
  ※すべての立候補者にお声掛けしております。出演者は追加の可能性があります。」

1月20日産経新聞一面「反対派・稲嶺氏が再選」

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名護市長選 辺野古移設に影響

どうなる?辺野古移設

〈文責:Web書店「ひっそりこっそり」店長〉

1月13日、産経新聞一面「名護市長選告示 現新一騎打ち」

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19日投開票
末松文信 新
稲嶺 進 現


稲嶺氏は市長権限で移設を「阻止できる」と徹底抗戦する構えだが、県幹部は「阻止できない」と明言する。
「妨害しても訴訟や是正命令で必ず移設工事を完遂できる。それが法治国家というものだ。

〈文責:Web書店「ひっそりこっそり」店長〉

1月13日、朝日新聞一面「政権、4月にも素案」

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集団的自衛権の行使容認
安倍政権は、憲法解釈を変更し集団的自衛権の行使を容認する新たな政府見解の素案を4月にもまとめる方針を固めた。

〈文責:web書店「ひっそりこっそり」店長〉
ギャラリー
  • 1月20日産経新聞一面「反対派・稲嶺氏が再選」
  • 1月20日産経新聞一面「反対派・稲嶺氏が再選」
  • 1月13日、産経新聞一面「名護市長選告示 現新一騎打ち」
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  • 12月27日新聞一面 「首相靖国参拝」
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  • 12月19日新聞一面「猪瀬知事 辞任へ」
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