選挙の教室は、選挙を変え、日本の政治を変えていくための勉強の場です。選挙に関する様々な情報を収集し、これからの選挙はどうあるべきかを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
なお、このブログには、「早川忠孝の一念発起・日々新たなりー通称早川学校」掲載記事の外、選挙記者による投稿記事等を掲載しております。
☆早川忠孝のプロフィール
元東京弁護士会副会長、元衆議院議員。昭和44年自治省に勤務、富山県庁に出向して富山県選挙管理委員会書記等を経験。新しい選挙制度研究会代表。
連絡先:〒102-0093東京都千代田区平河町1-7-10平河町Sビル3階太陽コスモ法律事務所E-mail:tadataka-h@live.jp

何故むざむざと逮捕されるようなことをやるのか

2010-08-04 09:47:21 テーマ:選挙

何度警告しても、学ぶ気のない人には無駄、ということか。


民主党の落選議員の陣営でまた選挙買収(投票依頼)の容疑で逮捕された人が出てきた。

7万円で投票の取り纏めを依頼した、との嫌疑だが、7万円程度の金で本当に投票の取り纏めが出来るとは思われない。

おそらく選挙運動に従事するにあったっての当座の日当や交通費、通信連絡費の趣旨で現金が渡されたのだと思う。


どれほどの違法性があるのかがそもそも問題だが、逮捕されてしまえば、どんな議論も意味が無い。

まずどんな弁解も通らないと思っていた方がいい。

こういう些細なことで人生を棒に振る人が出てくるから、選挙に出る人はよくよく注意をしていただきたいものだ。


私がこれまで見てきた選挙違反のケースで最も悲劇的だったのが、私が初当選したときの衆議院選挙である。

見事な戦いぶりで小選挙区で勝ち名乗りを上げた私の同僚が、議員バッジを着けてから僅か2ヶ月後には議員辞職に追い込まれてしまった。

あれよあれよ、という展開であった。


自民党系の市会議員に各種会合の際の茶菓や飲み物の実費弁償として5万から10万程度のお金を封筒に入れた渡したことが買収とされてしまった。

各地域ごとに後援会を立ち上げる経費であり、後日精算して返金するつもりの市会議員もいたようだから、純粋な買収とは言いがたいところもあったが、逮捕された市会議員は全員起訴され、市会議員を辞職することになった。


各地域ごとに支部を作る、その支部を立ち上げる実費を誰かが負担する、ということは当然のことのように行われていたことだから、当の本人はまったく違法だとは思っていない。

関係者全員が違法だと思っていなかったのである。

だから、白昼堂々と畑の真ん中で現金の入った封筒を渡したりしていた。

経費の前払い、実費の概算払い、などと言っても通用しない。


市会議員の方々は、それぞれの地域の名士である。

その市会議員の方々が根こそぎ逮捕されてしまったのだから、大事件である。

選挙に出る人は、最低限、他人を事件に巻き込まないようにする責任がある。


まだ分かっていない人がいたのが、残念だ。

供応買収罪と受供応罪

2010-08-06 22:19:58 テーマ:選挙

選挙違反で一般の善良な市民を巻き添えにし勝ちなのが、供応買収である。


個別の投票依頼というよりも、支援者の方々に集まっていただいて選挙運動の進め方を協議するときに、折角集まっていただいたのに食事も差し上げないのでは失礼だ、ということで食事を用意する。

食事に飲み物は付き物だから、多少のお酒も出すことになる。


直接の投票依頼ではないし、もともとの支持者だから、買収の意図も無い。

忙しいのにわざわざ時間を割いて集まっていただいたのだから、そのくらい当然でしょう、ということになる。

特に昔からそういう慣習があるところでは、ついついこんなことをやってしまう。


供応をした側が供応買収で逮捕されるのは、止むを得ないだろう。

いくら法を知らなかった(法の無知)からと言って、それで許されるような問題ではない。

可哀相なのは、食事をふるまわれた側である。

別にねだったわけでもないのに、食事が出たから食べただけ。


何の悪気も無い。


本当は食事も必要なかった、食べたくも無かった、というのに、出た食事に手をつけてしまったために逮捕されてしまった。

いけないことだと知っていたら食べなかったのに。


そう、思われたことだろう。


実は、こういう事件はあちこちで起きている。

保守系の陣営ほど、こんな落とし穴に陥りやすい。

なんと無防備な、と思うが、それぞれの地域の土地柄、風土がそうさせるのだろう。

参議院富山県選挙区から当選した自民党の野上浩太郎陣営の供応買収事件を指摘されている方がおられたが、口を酸っぱくして何度注意しても、こういう事件が後を絶たないのは残念である。


善良な一般の市民をも犯罪者にしてしまうという意味で、これほど迷惑で、愚かなことはない。


善良な一般の市民の方に迷惑をかけないようにするのは、選挙に出ようとする人の最低限のマナーである、と私は思っている。
選挙に出る以上は、どうすれば供応買収や受供応の嫌疑がかけられないで済むか、ということぐらいは分かっていて欲しいものだ。


ちなみに、私の場合は、すべて会費制でやっていた。

わざわざ来ていただく方に会費を負担していただくのは申し訳ない、と思いながらも、万一のことを考えてこれは徹底した。


さぞかしけちな奴だ、と思われた方もいるだろうが、供応買収が一番警察には分かりやすく、検挙もしやすい、ということが分かっているから、特に注意した。

警察はあちこちに網を張っているから、いつ、どこで、どんな会合があるかを大体知っている。

料理屋での会合などは一番把握しやすい。

会合が終わった後、料理屋に行っていくらかかったのか、誰が支払ったのか、何人出席したのか、などを聞き出している。

何人出席したのか、ということと同時に、誰が出席したのかも根掘り葉掘り聞き出している。


だから、経験のある人は、おそらくこの種の会合のために料理屋は使わないはずだ。


それでは選挙にならない、選挙運動員の士気が上がらない、という声が上がるかも知れないが、こんなことで人生を棒に振るのは余りにも口惜しい。

ご用心、ご用心。

会合への会費の出し方

2010-08-10 09:36:06 テーマ:選挙

これを実際に履行することはなかなか困難だろうが、あらぬ疑いを招かないようにするために、皆さん、色々苦心されている。


会社を持っておられる方は、会社名で会費を出す。

本人の名前が類推されるような名称ではいけないので、一見して見ただけでは分からない会社の名前を使う。

選挙区の支部長の時代は、選挙区支部の名前で会費を出すのが基本だろう。

資金管理団体の名前で政治資金収支報告書に記載するのであれば、資金管理団体の名前ということになる。

会費を出すときは領収書を受け取ることになるから、この辺は徹底しているはずだ。


会合の会費がいつどこにどれだけ支出されたか、というのは、いずれ公開されるから、これからは特に注意する必要がある。

1円以上領収書を全て添付する時代になっているから、マスコミも相手方陣営も、さらには身内のライバルも狙いをつけた政治家の行動をチェックできるようになっている。


怖い時代ではある。


私は政治活動の自由を守らなければならない、という観点から、1円以上領収書の添付義務の創設は愚かだ、と主張したが、当時の執行部は聞く耳を持たなかった。

世論に阿り過ぎた弊害がこれから少しずつ分かってくる筈だ。


現在の公職選挙法の寄付禁止規定は、杓子定規に解釈すればとんでもない悪法になる。

違法性のおよそ無いような行為も、法匪のような相手にかかれば違法と断罪されることになる。

だから、選挙に関わろうとする人は、よくよく注意する必要がある。


ただ、どんなに注意しても引っかかるのが、公職選挙法。

そういう法律を作ったのだから、国会議員にはそう大した立法能力はない。

選挙運動新時代

2010-12-04 11:26:48 テーマ:選挙

いよいよ本丸に近づいてきた、と思うような記事が目に留まった。

これからこの種の調査報道が相次ぐのだろうと思う。


一番手は、毎日新聞である。

民主党の山岡氏に狙いをつけたのは、地元の記者が相当に勘のいい証拠である。

火の無いところには煙は立たないと言うが、それまで小選挙区で負け続けていた山岡氏が小選挙区で当選したという背景を丁寧に探れば、選挙戦の実相は見えてきたはずだ。

激しい選挙戦だったろうと思う。

若い新人候補ならともかく、元自民党の、まさに旧自民党の体質をそっくりそのまま受け継いできたような保守系の候補者の選挙運動は、たとえ民主党の看板を背負っていても古い古いスタイルの選挙運動になることは必至だった。


運動員買収は、誰しも陥りやすい選挙違反である。

私は、電話かけのアルバイトぐらい認めたらいいではないか、と思っているが、取り締まり当局の追及は厳しい。

県警の選挙違反取締本部の解散時期を念頭において、それまでは一切電話かけの報酬の支払いはしないのが通例だが、電話かけをお願いしておきながら最後まで報酬の支払いをしない、ということは難しい。

摘発されたら運が悪い、ぐらいの感覚で選挙の現場はやっているのだろう。


やる以上は危険を承知で、摘発されないように周到に知恵を廻らしていたはずだが、残念ながら地元の選挙の神様が知らないうちに制度が変わっていた、ということである。

思いがけないところからばれてしまった。

誰かは必ず網にかかると思っていたが、まさか民主党の大幹部とされていた山岡氏が第一号になるとは想像していなかった。

山岡氏は当時民主党の選対を仕切っていた人ではなかったか。


政治資金規正法の改正で1円以上の領収書の添付が義務付けされたのだから、これを厳格に適用すると大変なことになるぞ、自分で自分の首を絞めるようなことを皆さん提案しているのですよ、とかつて私のブログに書いたことがある。

選挙運動と政治活動の境目がはっきりしていないから、政治団体の支出を厳密にチェックしていくと事前運動や運動員買収、さらには買収供応の疑いが出てくることがある。

領収書を丹念に調べていくと、本当に何が飛び出すか分からない。


皆さん、分かっているのかしら。

警察がその気になれば、捜査の手が簡単に政治家に及ぶことになりますよ。

大変な武器を警察やマスコミに渡すことになるんですよ。

皆さん、備えは出来ていますか。


如何にも自分たちの身を護るためだけの議論のようになるので大声では言えなかったが、政治の独立を護りたいと思っていたので、一応法律実務家の観点から警鐘だけは打ち鳴らしておいた。

公職選挙法をそのままにして一円以上領収書の添付を義務付ければどういうことになるか。

その結果が、間もなく見えてくる。

公職選挙法は、議員立法である。

国会議員の立法能力がどのくらいか、皆さん大体想像できるだろう。

会合の開き方

2010-08-10 10:24:08 テーマ:選挙

かなり踏み込んで書いている、ということを理解していただきたい。

選挙を経験したものでなければ、分からないことである。

これから選挙に挑戦しようとする若い方々が何かの参考にされればいい、そういう思いで書いている。


自分で後援者を集める、というのは大変なエネルギーを要する一大事業である。

手っ取り早いのは、自分の知人、友人に声をかけて集まってもらうこと。

忙しい人たちだから、ただ集まってくれ、では人は集まらない。

人が集まれば、飲み食いになる。


問題は、その飲み食いの費用を誰が負担するか、ということだ。

これが大問題。

選挙違反で痛い目に遭ったことがないところでは、多分会合を呼びかけた人が負担するのだろう。


料亭や飲食店でこの種の会合を開くのは、禁物。

このことは、過去の私のブログでお分かりのことだろう。

だから、誰にも目に付かないようなところで会合を開く。

一体いくらかかっているかも分からないような状態にする。

大きな邸宅の持ち主は、自分の屋敷に人を呼ぶ。

どれだけドンチャン騒ぎをしても、誰も気にしない。

どんな趣旨の会合だったかもよく分からない。

誰が出席し、誰が欠席したかも正確には誰も記憶していない。

会合の案内状も、出席者の名簿もない。


こういう会合は、これからの若い人は出来ないだろうし、まず馴染まないだろう。

全て会費制、と割り切ることである。

会費を徴収し、領収書を渡す。

これを習慣づけることである。


ある市会議員の候補者の関係者が一斉に捜索を受けたことがある。


飲食店での会合だったようだ。

飲食店で切った領収書の金額を出席者の人数で割ったら、一人当たり5000円相当になったそうだ。

供応買収の容疑で出席者が一人ひとり警察に呼ばれて大騒動になった。

当日の会費は、3500円だったそうだ。

実際の飲食代と会費との差額が供応、ということになる。


この件は、警察の事情聴取が進んでいる間に関係者から差額の1500円を徴収して事なきを得たようである。

後から会費を追徴しても後の祭りじゃないか、と思われるかも知れないが、こんなこともあるのか、ぐらいに覚えておかれたらいい。

ひょっとして逮捕を免れるかもしれないし、犠牲者を出さないで済むかも知れないから。

みんないい人、にするには10年かかる

2010-07-25 14:01:46 テーマ:選挙

私は、当選後暫くしてから選挙違反で自分あるいは自分の陣営の人が検挙され、議員バッジを外さざるを得なかった人を何人も見てきた。

大体は票の取り纏めをお願いして、お金を渡すから違反になる。

どんな相手に対しても、お金は渡さないこと。

これを徹底していただきたい。


選挙になると、色々な話をしてくる人がいる。

ざっくばらんに選挙には金がかかる、いくら用意できるのか、と聞いてくれる人はいい方だ。

始末に困るのは、グダグダと人を引き留め、暗に金を要求してくる人。

自分の後援会の組織作りにいくら金がかかっているか、を延々と述べる。

聞いて聞こえぬ振りをするが、とにかく執拗だ。

2時間ばかりも引き留められ、結局私に金を出す気が無いことを知ると、意地悪を始めるようになる。


選対会議になると、正論を述べる。

候補者は、秘書を100人くらい投入しろ。

徹底的にローラーをやれ。

選挙用のビラも全戸配布をやらなければ駄目だ。


確かに有効であり、そのくらい出来なければ駄目かな、と思うものの、100人もの秘書をどうやって確保できるのか。

その金は、どうするのか。

どこから、どう人を集めるのか。


それまで選挙に関わっていなかった素人にとっては絶対に実行不能なことばかりである。

絶対に不可能なことを選対会議で声高に主張するのは苛めでしかない、と私は思うが、如何だろうか。

選挙は人に忍従を強いる。


どんな罵声を浴びせかけられても、堪えなければならない。

あれが出来ていない。これが出来ていない。

事務局は何をやっているんだ。

候補者は何をやっているんだ。


選対会議の人たちは、公募で選ばれた候補者は自分達で担いだ候補だと思っていないから、遠慮会釈なく様々な注文をつけてくる。


ならぬ堪忍、するが堪忍、という言葉を、私は選挙を通じて学んできた。

これが、どこの馬の骨とも分からない、公募で選ばれた落下傘候補の選対組織に不承不承入る人たちの本音であり、またその選対の実情だと思っていた方がいい。

よほどの強い庇護者が傍にいないと、まず堪えられない世界である。

公募で選ばれる候補者は、まずこういった人達と付き合わなければならない。


いい人もいるが、どうでもいい人、が圧倒的で、稀には、良くない人がいる。

みんないい人、にするには、まず10年はかかるだろう。

若い方々に伝えたいことーインターネット選挙運動解禁元年に当たって

2013-04-30 11:30:27 テーマ:選挙
ようやく弁護士ドットコムに私の回答が掲載されたので、私のブログでも書いておく。
弁護士ドットコムの方は編集者の判断で多少修正されているが、私が回答した原文は下記のとおりである。

インターネット選挙運動の注意事項

1 ネット選挙運動が解禁されたことで、一般有権者が政党や候補者の情報をインターネットを通じて収集したり、電子メールを除いて一般の有権者が政治や選挙に関してインターネットを通じて自分の意見を政党や候補者あるいは知人友人に対して発信できるようになりました。

2 ただし、今回の解禁は、これまで禁止されていた文書図画の頒布の制限の一部解除ですから、公職選挙法の枠組み自体は変わっておりません。

3 一般の有権者が電子メールを通じて選挙運動をすることは今回の改正でも禁止されておりますので、一般の有権者が電子メールで特定の候補者への投票依頼などの選挙運動をすることは出来ません。
もっとも、選挙運動に当たらない行為はそもそも禁止の対象とはなっておりませんので、選挙運動に当たらないように注意しながら電子メールを利用して自分の意見を発信することは差し支えありません。

4 公職選挙法は選挙の自由や公正を護るために様々な規制を導入しており、具体的な法の解釈や適用については判例や先例をよく調べないと分からないことが多く、しかも構成要件が曖昧で法律の専門家でも判断に迷うことが多く、選挙は一般の方の常識が通用しない世界だと思っておく必要があります。
  公職選挙法は、選挙違反の構成要件が広すぎるきらいがあり、取り締まる側の判断次第でそれまでは見過ごされていたことがある日突然選挙違反の対象になる、ということもありますから、くれぐれも迂闊に素人判断で判断しないことです。

5 今回の改正でも事前運動の禁止や未成年者の選挙運動の禁止、運動員買収の禁止、戸別訪問の禁止、法定外文書の頒布禁止、法定選挙費用の制限逸脱禁止などの規制は続いており、これらに違反すると選挙の自由や公正を害するものとして厳しく処罰される虞があります。

6 ネットでは匿名だからということで何でも書きこむ癖がついていると思いますが、選挙に関する書き込みは必ず書き手が分かるようになっている、というこということを知っておくべきです。
 言い換えれば、選挙違反の取締りをする立場からすると、インターネットを利用しての選挙違反は証拠が残っていることから摘発が比較的に容易だ、ということになります。

7 選挙は候補者の間での激しい戦いですので、選挙の自由や公正を害するような行為は厳しく処罰されます。
 ごく軽い気持ちやいたずらでやった行為も選挙の自由や公正を害する行為だと看做されると厳しい捜査の対象となります。
 ネットにおけるなりすましや候補者についての虚偽事項の公表等は選挙の自由や公正を害する行為そのものです。

8 ネット選挙が過熱すると、ツイッター、フェイスブック等を通じての組織的、集団的選挙妨害が行われる可能性がありますが、うっかりそういった渦の中に入るととんでもないことになります。

9 国民投票法の制定で、公職選挙法を改正して18才以上の方には選挙権を付与することになっておりましたが、未だにこの部分の改正は実現しておりません。
 未成年者の方は自分の意見を発表したいでしょうが、選挙運動になるような内容の書き込みをすることはできません。

10 ツイッターやフェイスブックでどんなことを言っても基本的に自由ですが、誰かから頼まれて候補者や政党に対する誹謗中傷文言を書き込むようなことは危険です。
 いずれにしても、これからは匿名だから大丈夫だろう、などと思って無責任な書き込みをしないことが肝腎です。

11 ネット選挙運動の解禁は、日本の選挙を大きく変える可能性があります。
   今回の改正は政党や候補者の都合を優先したところもありますので、これからは一般の有権者の目で日本の選挙をどう変えていくか、一般の有権者の立場でそれぞれの皆さんの意見を発信していく必要があります。

インターネットを通じての不用意な言動が将来を台無しにするということを知らない若者

2013-05-03 05:26:55 テーマ:選挙
その人が近付くと皆、顔を顰める。
その人が傍に来ると、人がいなくなる。

ご本人にはその理由が分からない。
気の毒だが、その人は自分が毒を撒き散らしていることに気が付かない。
自分には何の問題もなく相手がおかしいのだとその人は言い募る。

物事の知識はそれなりにあるが、その知識をどうやって自分の議論の中に組み込んでいくか、どうやったら他人を納得させるような議論に仕上げていくかという基本的なところに何か欠落したところがあるのだろう。

私が自分のブログに「通称早川学校」と付記したのは、私のブログを通じての読者の皆さんの議論を出来るだけ良質なものにしたい、読んで良かったと思えるものにしたい、読んでそれなりに役に立つものにしたい、という願いからである。
読者の方から、引き続き私のブログを若者の切磋琢磨の場にしてください、という熱いメッセージが寄せられたからである。
私が仲間内から校長先生と呼ばれていた時代があったからでもある。

そういう趣旨で再度申し上げる。
まずは、言葉遣いを注意したい。

ブログへの書き込みが侮蔑的表現で溢れるようになると、それだけで侮辱や名誉棄損の問題になる。
度が過ぎた書き込みは業務妨害に当たることもある。

私が簡単に出席停止や放校処分にしないのは、どこをどう直したらいいのかを知ろうとしているためである。
すべては実験だと思っていただいたらいい。

5月26日にインターネット選挙運動解禁法が施行されることになる。
これによってインターネットを通じての選挙運動のみならず事前の選挙運動まがいの政治活動、すべての政治的発言が公的機関か私的機関かはさておき、何らかの監視の対象になると思っていた方がいい。

インターネットを通じての発言はすべて証拠が残る。
その時はそれほど問題がある発言だと思われなくても、時と場所、発言の仕方を間違えるとトンデモナイことになる。

警察庁がそのデーターを公表していた。
参考にしていただきたい。

参考:平成24年中の「インターネット・ホットラインセンター」の運用状況等について(PDFファイル) - 警察庁(5月2日)

「新しい選挙の神様ーインターネット選挙運動解禁元年」という本を書いてみようかしら

2013-05-09 05:45:04 テーマ:選挙
まだ本決まりではない。

しかし、誰かが書く必要がある。
書いて早く周知徹底した方がいい。

誰かが手伝ってくれるのであれば私がやってもいいのだが、誰か手伝ってくれないだろうか。
そんなことを考えている。
出来れば、5月26日のインターネット選挙運動解禁法の施行日までに何らかの解説本が公刊されればいいのだが。

目下のところ解説書を書くに相応しい適任者は限られている。

議員立法だから、立案者である国会議員やそのスタッフが国会での審議を踏まえて書くのが一番適当だろう。
多分どなたかがその準備を始めておられるはずだが、問題はそれが間に合うかだ。

ムズムズしている。
お節介だが、ここは私の出番かも知れない。

インターネット選挙運動等に関する各党協議会のガイドラインが改正法の一部を構成する

2013-05-23 10:33:36 テーマ:選挙
今回のインターネット選挙運動解禁法が画期的なのは、今回の公職選挙法の改正事項について国会審議の過程では詰め切れていなかった部分や解釈について疑義があり、グレーになっていた部分を各党協議会のガイドラインで賄うことにした、ということであろう。

立法時点で確定していなかったことを、法律制定後に開催する各党協議会で協議し確定することにした、というのだから、これは異例中の異例である。
公職選挙法の解釈は、法文そのものの規定ぶりによるのではなく、各党協議会が策定したガイドラインによることにしたというのだから、国民の権利義務に関わる事項は法律によって決めるべしといういわゆる法律主義からは少々逸脱している。

裁判所がこのガイドラインの位置づけをどう評価するかに関わってくるが、裁判所がこのガイドラインの有効性を否定しない限り、行政はこのガイドラインを公職選挙法の一部と見做して取り扱うことになる。

へえー、こういうこともあるのか、と思うようなエポックメーキングな事態であるが、議員立法の場合は立法の不備を補ったり是正する一つの方法としてこういうやり方があっても悪くない。
案外、今の国会は融通無碍である。
何でもアリ、ということだ。

すべての政党が合意した事項がガイドラインに記載されるというのだから、警察も検察もこのガイドラインを尊重することになる。
裁判所がノーと言わない限り、このガイドラインが選挙の実務を支え、かつ警察の選挙違反の認定もこのガイドラインに従うことになる。

ガイドラインを徹底的に研究せよ。

これが皆さんへのアドバイスである。

習うより慣れろ、の世界ーインターネット選挙運動解禁後の「選挙に強い弁護士」養成講座

2013-05-25 05:32:24 テーマ:選挙
これが動脈。これが静脈。

色が付いていない写真しか手元にない状態で、心臓手術とは何か、を教え始めているような心境で弁護士選挙研究会を開いている。
実物を見れば分かることでも実際に見たことがない人には、なかなか本当のことは伝わらない。

一般の人がどんなことを欲しているか知りたい、どういう答えをすればいいかその答えを予め知りたい、と言われても実に困る。
相手のレベルに応じた答えをしてあげるのがいいのだが、マニュアルを頼りに答えを探そうとする人が大半だから、なかなか厄介である。

既成のマニュアルでもある程度は役に立つところがあるが、マニュアルを頼りに勉強している人は事の軽重の見分けが付かないから本当には役に立たない。

あっ、そこは触っちゃダメ、ということが多いのだが、知らない人は見境なく何にでも触るか、あるいは羹に懲りて膾を吹くようなことをする。

座学では伝えられないようなことばかりなのだが、伝える手段は文字情報しかない。

経験談を聞くのが一番いい。
経験談を聞きながら、実物に触れていくことだ。
最初からメスを握るようなことはしないで、まずは観察をする。
モノクロでは分かりにくかったことをカラーにしたり、実際にはないのだが特別の色を付けることで見えるようにしていく、などという工夫を重ねていく必要がある。

簡単には答えを出せない世界ではあるが、経験と知識、技術があればそれなりに答えを出せる世界である。
選挙の実際を知らない普通の弁護士をどうやって選挙に強い弁護士に変えていくか、そういう難しい課題に挑戦し始めている昨今である。

やってみなはれ。
やれば分かる。
習うより慣れろ、の世界である。

日本で一番真面目だと思われる弁護士たちを相手に、選挙とは何か、を熱く語っている最中である。

プレゼンの仕方をよほど工夫しないとなかなかその気になってもらえないから、実に難しい仕事である。

弁護士選挙研究会は、選挙の勘所が分かっている機動力のある弁護士集団の育成を目指すー弁護士選挙研究会(11)

2013-05-16 19:37:26 テーマ:選挙

弁護士の資格があっても刑事弁護をやったことがない弁護士は役に立たない。
弁護士の仕事をやっていても、選挙の現場を知らない弁護士は役に立たない。
弁護士であっても、すぐ動くことが出来ない弁護士は役に立たない。

そういう本当のことをみなさんに知っていただくために、弁護士選挙研究会を開催する。

一人で何でもやろうとしても無理だから、選挙の実際が分かっている機動力のある弁護士のチームを作り上げることが目標である。

弁護士の仕事の一つは、紛争の発生を事前にどうやって回避するか、という予防法務である。
これが分かっている弁護士はまだいない。
経験したことがないのだから、紛争の発生を事前に回避するための方策など知っているはずがない。

大体の弁護士は、事件が起きてから初めて動く。
大体は、手の打ちようがないような段階から動き始める。
困っていてもなかなか相談に来ないから、動けるはずがない。
回避できるはずのトラブルに嵌まっている人がどれほどいることか。

どこに相談したらいいのか誰も知らないのだから、止むを得ないのだが、いつまでもそうであっていいはずがない。
助かる人の命は助けるべきである。
助かって当然の人の権利や名誉さらには生活は護るべきである。

皆さんが安心して何でも相談出来る受け皿を作ることが、弁護士選挙研究会の当面の目標である。

選挙に関する相談は、まずは新しい選挙制度研究会でー弁護士選挙研究会(10)

2013-05-22 10:28:12 テーマ:選挙
「選挙の神様」の存在が少しだけ知られてきたようだ。

実は、選挙の神様はどこにもいませんよ、という話を具体的にしているだけの話だが、選挙に関連して新しい事業を始めたい方々にとってやはり選挙の神様が必要になってきたようだ。

選挙に出ない私が余計な口出しをするのも随分お節介な話だが、現時点では法律実務家の間では選挙については私が一番知っている。
勿論、選挙に出たことがない人にとっては、私の知見は役に立つはずだ。

迷ったら早川に聞け、というのは、いつも正しい。
本当の答えが得られるかどうかはともかく、迷いがなくなることだけは確かだ。

迷いを抱えたままでは思う存分の動きが出来なくなるから、なにはともあれ迷いは解消した方がいい。
メールで色々質問してこられる方がおられるが、こういうことはメールでの回答にはおよそ馴染まない。

肌で感じてもらうしかないことばかりである。
心で感じ取ってもらうしかないことばかりである。

数学を解くようには行かない世界である。
そういう本当のことを知るためには、まずは新しい選挙制度研究会に参加してみることだ。
多分、皆さんにとっては大きなチャンスになる。

時には、答えない、という答えもある。

2週間に一度新しい選挙制度研究会を開催している。
今度の研究会は、5月24日(金)午後2時からクリエイト紀尾井町の303号室で開催する。
相談事を抱えている人は、まずはこの研究会に参加してみることだ

選挙に関する動画投稿サイトやお纏めサイトを作ってみたいー弁護士選挙研究会(9)

2013-05-28 10:18:54 テーマ:選挙
5月30日に弁護士選挙研究会を太陽コスモ法律事務所で開催する。

若い弁護士に参加を呼びかける前に、まずは中核となる弁護士の間で選挙とはどういうものか、弁護士はどういう時に役に立つのか、弁護士はこれからどうすれば社会の求めるニーズに応えて行けるのか、等について勉強しようという会である。

社会的ニーズがないのに、さあ勉強しましょうと言ってもそう簡単には人を集まらない。

社会的ニーズは、実は無限にある。
弁護士でなければ絶対に対処できないことが、それこそごまんとある。

しかし、多くの人はそれに気が付いていない。
その時になってからあたふたしているというのが実情である。

大体の人は、どうしたらいいのか分からない。

分からないでただ無闇矢鱈動き回る人もいるし、分からないままその場に座り込んで動けなくなる人もいる。
みんな分からないから、知ったかぶりの人が幅を利かす。
自信たっぷりに、あれこれ物を言う。
何も言わないよりはいいのだが、時々は的外れのことを自信たっぷりに言うものだから、これを信じた人が大変な目に遭うことがある。

さて、こういう時に弁護士は役に立つだろうか。

経験のある弁護士、目が見える弁護士は役に立つ。
ただの弁護士は、役に立たないか、反って困る存在になる。
正直な弁護士、誠実な弁護士ほどそうなりやすいから、本当に困る。

正直な弁護士、誠実な弁護士にこそ、経験のある弁護士、目が見える弁護士になってもらわなければいけない。

私が選挙に強い弁護士をどうしても作りたいと思う理由は、ここにある。
正直な弁護士、誠実な弁護士は、分からないことは分からないと正直に言う。
絶対にハッタリを利かせるようなことはしないし、そもそもそういうことが苦手な人たちばかりだから、分からないことは分からないと答える。

こういうことはいいですか、と聞いて、分からないという答えが返ってくれば、そこで話はお終いになる。
聞いても分からないのでは、もう聞く意味がないということになる。

これからどうなりますか、と聞かれて、経験のない人、目が見えない人は、大体分からないと答える。
一番知りたいことを誰も教えてくれないのだから、本当に困ってしまう世界である。

正直で誠実な弁護士は、分からない世界をなんとか分かるようにしよう、自分でも分かるようになろうと必死に勉強しようとする。
完全主義の人、潔癖主義の人はとことん勉強しようとする。

ところが、これが実は弁護士を実に使いづらい存在にしてしまう大きな理由の一つになっている。

答らしいものがあるが、必ずしもそれが正解ではない可能性がある、ということが分かっているか否か。
そのあたりの感覚があるかどうかで、使える弁護士になるかそうでない弁護士になるかが決まってくる。

曰く言い難い世界の話である。

そういう世界のことを率直に語ってすぐ呑み込んでくれる、役に立つ弁護士のチームを作り上げたい。
ついでに、選挙に関する動画の投稿サイト、選挙に関する様々な情報のお纏めサイト、さらには
イザと言う時に安心して相談できる役に立つ弁護士のネットワークを構築し、選挙に関するよろず相談承りセンターも作り上げてみたい。

これが、私が今考えていることだ。

今は大して役に立たないだろうが、こういうことは何度も積み重ねている内にとてつもない大きな仕事になっていることがある。
新しい選挙制度研究会はその母体になる可能性がある。

私の直観がそう囁いている。

派閥の秘書会の幹部の方が興味を示されたようだ。
選挙の現場にいる方々のニーズに応えることが出来るようになれば、この仕事にも大きな価値がある。
まあ、やってみる価値はありそうだ。

うっかりして次回の新しい選挙制度研究会の日時を決めていなかったが、次回は6月4日(火)午後2時から午後3時とし、以後隔週火曜日の午後2時から開催することとする。
会場は、いずれもクリエイト紀尾井町の303号会議室である。

相談事のある人は、この研究会に参加されたらいい。
何かしら得られるものがあるはずだ。

弁護士選挙研究会が果たすべき役割ー弁護士選挙研究会(8)

2013-05-16 06:14:14 テーマ:選挙
殆どの弁護士は公職選挙法の勉強をしたことがなく、仮に勉強してもその勉強の成果を活かす場所がないためにいつしかその知識も錆びついてしまっており、実際には役に立たないことが多い。

弁護士に聞いても分からないことばかりである。

選挙に関わることがある人が求めているのは、一つはどうやったら効果的な選挙運動が出来るか、ということだ。
選挙プランナーの人たちは、ビジネスの感覚でこの問題を捉えるから色々知恵を出す。
役に立つものも役に立たないものも当然ある。
選挙はその時限りの一回こっきりのことで、予め実験が出来ない世界だから、やってみる外ない。
結局は、経験が多い人ほど優位に立つ世界である。

しかも、その経験を共有することが出来ない。
成功の経験も失敗の経験も公開されないから、誰も本当のことは知らないまま終わってしまう。
ああ、あんな危ないことをやっている、などということが分かっても事件にならなければ、あれでもよかったのか、ということになってしまうから、実に危うい。

限られた世界での仕事だから、ずいぶん変なことも罷り通ってしまう。
ぼったくりバーのようなことも出てくる。
効能書きだけで選択される世界だから、一種の詐欺みたいなことも出てきてしまう。

誰も本当のことを教えてくれない特殊な世界である。

唯一本当のことを教えてくれるところがあるが、これはまず役に立たない。

「選挙違反になる虞があります。」
これはどんな場合も正しい。
虞ならどこにでもある。
虞があるということでそういう場所には一切近づかない、というのであれば、これでいい。

交通事故の危険があるから車には乗らない。
勿論、飛行機には乗らない。
肺がんになる危険性があるから煙草は呑まない。
頭が悪くなる可能性があるからお酒は飲まない。

しかし、何かをしなければならない人にとってこの答えは大体は何も言っていないのと同じである。
手続を教えてもらうのは大事だが、選挙運動のやり方を聞いても駄目だ。

こういう答えをするのが選挙管理委員会である。

それでは、手っ取り早く警察に聞いたらいいか。
実は、ここでも本当の答えは得られない。
警察でもその場にならないと分からない世界である。

どれどれ、どんなことですか、と興味を示すだろう。
これは違反だということになったら、相談に行った人にとっては藪蛇になる。
まあ、本当のことを洗いざらい警察の人に話して相談するような人がいるとは思わないが、警察に選挙違反を聞くのはいいやり方ではない。

結局、皆手探りでやっているということだ。
真っ暗闇の中を、誰かがかざしている蝋燭の灯りを頼りにおそるおそる歩いているようなものだ。

弁護士選挙研究会は、こういう時のために本当のこと、本当のことに出来るだけ近いことを教えてくれそうな専門家集団を作って、選挙をもっと近代化、合理化させようという試みである。
上手く行くかどうかは、どんな弁護士が集まるかに係っている。
これからである。

弁護士選挙研究会は万人のための番人作りー弁護士選挙研究会(7)

2013-05-17 03:41:24 テーマ:選挙
弁護士選挙研究会のことを何故ここまで取り上げているか、ということをそろそろ皆さん勘付かれる頃だろう。
皆さんが話題にしてくれれば、弁護士選挙研究会の必要性の認識が定着して研究会に参加して勉強してみようかしら、と思ってくれる奇特で、かつ目先の利いた有能な若い弁護士が現れるかも知れないと思っている。
鐘や太鼓を叩いてもそう簡単に本当の同志を得られる時代ではない。
まず自分たちのやろうとしていることにどれだけの社会的意義があるか、を明らかにする必要がある。
社会的意義があることが分かっても、それだけでは人は動かない。
自分にとってどれだけのメリットがあり、さらには自分にどれだけの負担がのしかかるか、ということが分からないと大抵の人は動かない。
計算が苦手な弁護士もこういったことにはそれなりに計算高い。

猪突猛進の、義を見てせざるは勇なきなり、と思っている古いタイプの熱血漢なら声がかかれば意気に感じて馳せ参じるなどということもあるが、今はそういうことが難しい時代だ。
いいことだ、と分かっただけではまだ足りない。
弁護士選挙研究会が万人のための番人作りであり、これからの日本にとって必要不可欠のインフラ整備の一つで、無限の社会的ニーズがあることを周知しないとやはり勉強へのインセンティブが働かない。
選挙を近代化、合理化、透明化することで若い人たちの政治参加の道が開けることは間違いない。
選挙は議会制民主主義を支える大事な仕組みだから、選挙に関わることをタブーにすることはよくないし、大変な社会的損失になる。
インターネット選挙運動が解禁されれば、普通の人が選挙や政治に直接関わることになるのだから、これからは自分には無関係の世界だなどと呑気なことは言っていられない時代になる。

そういう大事なこと、本当のことをアピールするために再三弁護士選挙研究会を取り上げている。
次回の勉強会に向けて色々想を練っている若い仲間に対するメッセージである。

弁護士でなければ出来ない役割は何かー弁護士選挙研究会(6)

2013-05-29 05:08:39 テーマ:選挙
墨を流したような闇夜、という言葉をご存知だろうか。
真っ暗闇な世界に置き去りにされた人が求めるのは、何か、ということをよく考えていただきたい。

阪神淡路大震災の後で被災者の方々から発せられた言葉で私の心に強く残っているのが、灯りが欲しい、という言葉だった。
阪神大震災の追悼の式典などで多くの蝋燭に火が点される。
亡くなられた方々への慰霊のための灯ではあるが、私は闇夜の中で点された灯りを想う。

この灯りを消さないで欲しい。
この灯りをいつまでも引き継いで欲しい。
そういう願いを聞いたことがある。

オリンピックの聖火にも同じような意味が意味があるように思う。

弁護士の役割は、墨を流したような漆黒の闇に灯りを点す仕事である。
蝋燭程度の灯りか、懐中電灯程度の灯りか、それとも煌々たるサーチライトのような灯りか、さらには月の光か太陽の光かの違いはあるが、弁護士がいるだけで灯りが点る。

選挙の取締りの経験がある警察官のOBが一番頼りになるんじゃないか、という話をされていたが、頼りになるところもあるが、決定的なところで頼りにできない。
選挙管理委員会の経験のある人も頼りになるところがあるが、選挙の現場では殆ど頼りにならない。
何度も選挙を仕切った来た経験があり、何度も警察の取り調べを受けた経験のあるベテランの国会議員の秘書や元秘書は大いに頼りになり、こういう人は世俗的には選挙の神様と言われるが、決定的なところで弁護士ほどには役に立たない。

刑事事件を経験したことがある人なら、すぐ分かることだ。

かつて1万円札をコピーし、コピーした1万円札をタクシーの運転手に渡して通貨偽造、偽造通貨行使・詐欺の容疑で逮捕された青年がいた。
警察の留置場でこの青年は、これで自分は一生外へ出れなくなるのか、と自分の愚かな行為を悔やむと共にひどく嘆き悲しんだそうだ。

逮捕されると当然外部との接触が出来なくなる。
友人や家族に連絡することが出来ない。
どうしたらいいのかまったく分からない。
自分がどうなってしまうのか分からない。

明かりは点いている。

しかし、留置場にいる若者は、自分がどこにいるのか分からない、自分がどうしたらいいのか分からない、右へも左へも行けない、自分の将来がどうなるのかも分からない、そういう状態に置かれてしまう。
一生このままの状態が続くのか、もう自分はこれで終わりか、などと思ってしまうのは、何も知らない青年にとっては普通のことだったかも知れない。

刑事事件の容疑を掛けられていきなり身柄を拘束された人が迎えるのは、こうした闇である。

家族も友人も面会が出来ない。
弁護士しか本人と会えない。
弁護士だけが被疑者の灯りになれるのである。

蝋燭の灯りでも役に立つ。
電灯の光だったらもっと役に立つ。

見えないものが段々見えるようになるのだから、絶対に弁護士は必要だ。

ただ周りがぼんやり見えるようになっただけでは、まだ足りない。
とにかく歩くべき道筋が見えるようにすることが必要だ。

歩いたことがない人は、自信を持ってこの道を歩いたらいい、とは言えないはずだ。
灯りを点けることは弁護士であれば誰でも出来るが、その先に進むには多少の勉強なり経験が必要になる。

弁護士選挙研究会は、ほんのちょっとだけグレードの高いガイド弁護士を養成するための研究会だと言ってよいだろう。

選挙を科学する弁護士が現われたー弁護士選挙研究会(5)

2013-06-02 05:41:14 テーマ:選挙
選挙についてはあまり本当のことは語れない、と思ってきたが、本当のことを安心して語り合える仲間が出てきた。

選挙の実際、政治の実際を語っている本など殆どないだろうと思っていたが、弁護士として選挙法務に関わるためにはまず選挙というものを知らなければならない、ということで猛烈に勉強し始めてくれている弁護士がいる。

世の中には選挙の裏側にあるもの、政治の裏側にあるものを如実に語っている本が結構ある、ということを知った。
大体は発行される部数はごく僅かで、不都合だと思われる事項が書かれているような書籍は関係者が全部買い占めてしまって一般には流通しないだろうから、普通の弁護士が選挙に関わることは驚くほど少ない。

法律の専門家らしい普通の弁護士の目で選挙を眺め、弁護士が果たすべき役割を真剣に考え始めた弁護士がいる。
その勉強の過程で示される有能な若い弁護士のコメントの一つ一つが実に新鮮で、私自身の勉強材料、考えるヒントになる。

曇りのない弁護士の目で選挙を見たらどういうことが見えてくるか。
次の弁護士選挙研究会の会合が楽しみである。

普通の弁護士の3倍のスピードで仕事をしてきた、などと私自身のかつての仕事ぶりを紹介したことがあるが、この若い弁護士はどうやら4倍か5倍ぐらいのスピードで仕事をしているようだ。
弁護士業務の近代化、合理化を研究し実践している東京弁護士会の弁護士業務部に所属されているようだが、こういう弁護士が選挙に目を向けてくれれば選挙の近代化、合理化、透明化に一歩近づくように思う。

いよいよ選挙を科学する時代がやってきた。

まずは本当のことを知りたいと尋ねてくれる弁護士が現われたことをご報告しておく。

普通の弁護士をサポートする専門的セコンド集団になりそうな予感がするー弁護士選挙研究会(4)

2013-05-31 10:18:46 テーマ:選挙
セカンドオピニオンは、患者が医療について安心を得るための一つの手法である。

安心して医療を受けるためには、一人の医師の判断にすべてを委ねるのではなく、別の医療機関に属しているもう一人別の専門の医師の意見を聞いてみるのがいい、ということだ。

患者がセカンドオピニオンを求めようとするのを本能的に嫌う人がいるが、医療業界がより安心した医療を提供していくためには、セカンドオピニオンを利用するのがいい。
患者本人や患者の家族だけではなく、医師にとってもいいことだと思う。
セカンドオピニオンは、実はセコンドのオピニオンではなかろうか。

どんな場合もセコンドの助言は有用である。
弁護士選挙研究会の弁護士は、いずれ全国の若い弁護士のセコンドになるように思う。

戦うのは、やはり現場にいる弁護士である。

格闘の現場にいなければ、実際には守ることも戦うことも出来ないのだから、東京から一歩も動けない忙しい弁護士は、たとえどんなに能力が高くてもまず役に立たない。
しかし、セコンド役なら十分務まる。
セコンドと選手の間の連携が上手く行けば、相当の成果が挙がることが期待される。
既に3回弁護士選挙研究会を開催しているから、もう2、3回研究会を続ければ選挙の実際を知らない普通の弁護士より遥かに選挙に通じた弁護士が出来上がるはずだ。
楽しみなことである。

次回は、6月6日午後6時から太陽コスモ法律事務所で開催する。
そろそろ若い方々も参加されたらいい。

いやあ、これはきつい。今どき選挙に出る人種には保護法益がない・・・なんてー弁護士選挙研究会(3)

2013-05-30 20:28:26 テーマ:選挙
ドキッとするようなことを、ズバッとというかサラッといわれる方がいるから、私のブログの読者には大変な慧眼の持ち主がおられるということだろう。

公職選挙法も読まないで立候補するような候補者は守る価値がない、自分のスタッフを守ろうとしない候補者が困ったからといって助ける価値はない。
弁護士が役に立たなくても何の問題もない、くらいの物言いである。
選挙に相当恨みがあるようだ。

私が守りたいのは、いわゆる善良な一般の市民や法のことを知らない若者たちである。

一般の市民が簡単に落とし穴に嵌まってしまうのが選挙だから、そういう人が危ない目に遭わないようにセーフティネットを張ってあげたいと思っている。
弁護士など役に立たないから、無理して選挙に強い弁護士を作ろうとしなくてもいい、というご託宣だが、私は違うと思う。
避けられるリスクは避けるべきだし、助かるべき命は助けなければならない。

出来心で一生を棒に振ってしまう若者が結構沢山いる。
本当のことが分かっていればそんな危ないことはしないのに、と思うようなことを遊び感覚でついやってしまう。

これは遊びでやれるようなことではない、ということを口を酸っぱくして言っておかなければならないと思っている。

どんな人にも守るべき人権はある。
どんな人にも守るべき法益がある。

弁護士選挙研究会は、これから毎週木曜日に開催することにした。
私のブログの読者の方が、これならいい、これなら大歓迎だ、と唸るような成果をここから挙げていきたい。

弁護士の弁護士ー弁護士選挙研究会(1)

2013-05-29 11:07:17 テーマ:選挙
弁護士の中の弁護士、と言うほど大層なものではない。
単に若い弁護士が困った時に相談に乗れる弁護士、という程度の意味である。

しかし、私は自分を自己紹介する時に、弁護士の弁護士であると言う。

何が専門かと聞かれれば、普通の弁護士弁が処理に困った難しい事件を処理することだ、と答えてきた。
労働紛争や民事介入暴力事件、厄介な家事紛争、会社の内紛、弁護士と依頼者の間の紛争、難しい刑事事件などなど、面倒で複雑怪奇、普通の弁護士が尻込みするような事件にも果敢に取り組んできた。

困った弁護士は、よく私のところに駆けつけてきた。

労働紛争事件の処理がこじれて普通の弁護士では対処できないような事態になった時に、若くて腕力があって、しかも一日26時間働いても疲れを知らないような、そういう戦う弁護士が求められている時に私がその役割を担ったのである。

大きな法律事務所の普通の担当弁護士は沢山の事件の処理をしなければならず、どうしても事件処理が後追い、細切れにならざるを得ない。

弁護士として一番有能な所長弁護士はそれこそ数えきれないぐらいの依頼者を抱えているから一つの事件、一人の依頼者のために自分のすべての時間を使い、自分の最高の能力を発揮して個別の事件処理に取り掛かることが出来ない。
チームに頼らざるを得ないのである。
しかし、自分のチームに適任者を見い出し難いことがある。
そういう時に、アドホックで自分と同様に動いてくれる若い弁護士がいればこんなありがたいことはない。

自分も助かるし、依頼者も助かる。
自分の事務所の若い弁護士も助かる。

そういう時に私のような存在が役に立った。

逃げ惑う経営者に代わって争議団との団体交渉に臨み、もみくちゃにされたり足を蹴飛ばされたりしながら、しかし理不尽な要求には最後まで屈しない、などという経験もしてきた。
熱い夏で腕まくりして仕事をしていたら、私の事務所が入っているビルの周辺にデモ隊がやってきて大きなマイクでシュプレヒコールを上げていた。
余りにもうるさいので、デモ隊の指導者のところに行って、迷惑だ、と抗議したら、その時の写真を撮って、暴力弁護士!などとビラに書かれたこともある。

こういうことを引き受ける弁護士はそうそういないから、私は、いざとなった時に普通の弁護士が頼る弁護士になったのである。

私は、これまで弁護士の弁護士という役割を多く引き受けてきた。
そうすることで私自身が特に得をすることはないが、損をしたことは一度もない。
しかし、私は頼りにした弁護士は大変なメリットを享受したはずだ。

弁護士としてやっていけるだろうか、という不安を抱えている人たちにとって弁護士の弁護士を標榜する私のような存在は役に立つはずだ。

ちょっとした不注意から事件処理を誤まり、依頼者と深刻なトラブルになり、弁護士生命の危機を迎え、病気になった弁護士もいた。
ボス弁と喧嘩別れをして私のところに来た弁護士もいた。
まだ自分一人でやっていくだけの自信も能力もない時に、なんとかならないかと私を頼りにしてきた弁護士もいる。

一時的に上手く行かないことがあっても、多少の支援、多少の協力さえあれば皆、なんとかやっていけるようになるものだ。
それが証拠に、私と出会った人たちは、皆、見事にそれぞれの危機を乗り越え大活躍するようになっている。


それでいい。

その一声を聞きたいために、今でも私のところを訪れる人が毎年何人かはいる。
弁護士選挙研究会は、そのための会である。
チームを作りたいと思うのは、イザという時に役に立つ若い仲間を大勢作りたいからである。

選挙の玄人を皆、弁護士にしたらいいのではないか、というのとはちょっと違う。
やはり普通の弁護士としての実力は養っておいてもらいたい。

闇夜の中の一条の光ー弁護士選挙研究会(2)

2013-05-30 05:24:57 テーマ:選挙
何でもご存知だと思っていたが、やはり分からない人にはどう説明しても分からないものだ。
ガッカリはしないが、言葉で説明することが如何に難しいことかを改めて痛感している。

私が今、弁護士の役割について多く筆を割いているのは、普通の事件しか扱ってこなかった若い弁護士に対して選挙について目を向けるように促すためである。

まずは、普通の弁護士でも普通に役に立つのだということを強調している。

しかし、弁護士が役に立つ、弁護士しか役に立たない、弁護士だけが役に立つ、ということをいくら強調しても、多くの弁護士は依然として尻込みするだろうと思っている。

選挙にはどうも胡散臭い匂いがするからだ。
選挙違反事件や刑事事件に頻繁に関わる弁護士は、組織暴力団や高利貸しに雇われる弁護士、危ない商法に関わる弁護士と同様だと思ってしまうのかも知れない。

事件のもみ消し、証拠の隠匿、首謀者の逃走幇助などをやる弁護士がいれば、確かにこれはダーティビジネスになるが、普通はそんなことはないし普通の弁護士は絶対にそんなことはしない。
弁護士の数が急速に増えて、食えない弁護士が街中にゴロゴロいる、というような事態になると依頼者の言うことには何でもハイハイと聞いて弁護士の矩を超えてしまうような弁護士が出てこないとも限らないが、今のところは、日本の弁護士は辛うじて弁護士としての矜持を失わないでいると信じている。

普通の弁護士は、多分選挙の法律問題に関わることを本能的に嫌うだろう。
私の限られた経験では、選挙は概ね正解がない世界だから、表面的な法律の知識だけではどうしようもないことが多い。

何らかの答えがあればいいのだが、様々な要素が絡み合ってくるから、まず単純明快な答えは得られない。
答がない事件は、普通の弁護士は引き受けない。
それこそ事件になったら来てください。
逮捕されたら来てください、ということになる。

言ってみれば、相手が何か悪いことを仕出かしそうな雰囲気があるから何とかして欲しいと警察に相談に行っても、警察が動いてくれないようなものだ。

事件が起きたら来てください。
被害が発生したら来てください。
そう、直截に口に出さなくとも、現実の被害が発生していない段階では警察は聞き置くだけで動かないものだ。

警察が動かないのはある程度仕方なくても、弁護士は相談があったら真摯にこれに対応すべきである。

弁護士は、逃げてはいけない。
これが、私の基本的なスタンスである。
しかし、現実には、多くの弁護士はどうひねくっても単純な答え、明快な答えが得られないような複雑困難な問題からは逃げるはずだ。

弁護士選挙研究会は、この複雑困難な選挙の問題を出来るだけ分かりやすく、かつ普通の弁護士が取扱いやすい問題に変えるための研究会だが、しかし、仲間を増やすのは相変わらず難しそうだ。
私が、弁護士の役割について何度も書いているのは、私のブログを読みながらなお逡巡を続けている若い弁護士に参加を促すためである。

多分弁護士にしか分からないことをしつこく何度も書いて、申し訳ない。

選挙を諦める前に政治を変えるツールを身に付けようー選挙を見る(5)

2013-06-15 17:49:15 テーマ:選挙

日本の政治にうんざりしている方が私のブログの読者には多そうだ。
うんざりしている人にうんざりするな、と言っても糠に釘、馬の耳に念仏だろう。

うんざりしている人の目を覚ますのは難しい。
自分たちは政治に無関係だと思っている人に政治が如何に重要なものかを教えるのも難しい。

なくして初めてその価値が分かるようなものだ。
まあ、行き着くとこまで行くしかないだろう。

弁護士選挙研究会の仲間から素晴らしい情報が届いた。
別に私たちだけで密かに見るようなものではないようなので、皆さんにもご紹介しておく。

選挙を簡単に諦めることはない。
みなさんが選挙を変えるツールを身に付ければいいだけのことだ。
みなさんが政治を変えるツールを身に付ければいいだけのことだ。
候補者のホームページを見て気分が悪くなったのなら、そのことを自分のホームページに書いておけばいい。
選挙公報を見てまったく心を揺さぶられなかったのなら、そのことを自分のホームページに書いておけばいい。

一つ一つの書き込みはゴミのようなものでも、ビッグデータの時代はそういう書き込みを全部有用データに変えていく。

選挙を諦めるのはまだ早い。
政治を諦めるのもまだ早い。

参考:クレイ・シャーキー 「インターネットが (いつの日か) 政治を変える」
http://www.ted.com/talks/lang/ja/clay_shirky_how_the_internet_will_one_day
_transform_government.html

投票に行く前に選挙公報ぐらいは目を通そうー選挙を見る(4)

2013-06-15 12:07:12 テーマ:選挙
取りあえず見るところだけは、指摘しておく。

電車の中で目の置きどころに困ってしまうようなこともあるが、選挙の場合は相手をじろじろ見ても構わない。
相手の服装を見るのもいいが、出来れば候補者が配るチラシも受け取って目を通していただきたい。
読まないでそのままゴミ箱行きなどということもあり、候補者にとっては悲しい限りだが、まあ大抵のものはゴミ箱直行でも止むを得ないような中身がないものが多いが、これだけは目を通しておいて欲しいものがある。

すべての候補者が自分の主張やプロフィールを書いて載せている選挙公報である。
選挙公報の印刷や配布には相当の税金が投入されているから、選挙公報は国民、住民の財産だと言っていい。
その大事な財産を粗末にする人が多過ぎる。
これはいけない。
これは、余りにも勿体なさすぎる。

選挙公報も読まないで投票するというのは、選挙権の行使に大して重きを置いていない証拠である。

選挙公報ぐらい読んであげてください!

時々選挙公報の一部が手書きになっているものがある。
絵が一杯で、文字がまばら、というのもある。
全然統一されていない。
これでいいのか、ということになるが、これでいいというのが現在の公職選挙法である。

候補者本人が選挙管理委員会に提出した原稿がそのまま印刷されて選挙公報になる。
候補者の善し悪しを判断するのに、比較対象するものがある、ということは大事である。
選挙公報という媒体を通じて候補者の品評会、品定めをすることが出来る。
選挙公報を前にして、みんなでワイワイガヤガヤやることは結構楽しい。
どこの世界でも、他人のうわさ話や品評会は盛り上がるはずである。

投票に行く前に選挙公報に目を通すことくらいは、習慣にしておきたいものだ。

投票に行く前に候補者の声を聞こうー選挙を見る(3)

2013-06-15 11:10:36 テーマ:選挙
投票日になるとポスター掲示板の前で一生懸命にポスターを見ている人がいる。

まあ候補者の顔を知らないで投票するよりは候補者の顔を確認してから投票する方が遥かにいいが、ポスターがいいから候補者が優れている、などということは絶対にないから、ポスターに頼るのは止めてもらいたい。

綺麗な女性だとか、イケメンだなどという基準で議員が選ばれるようになってしまうと、イケメンでも女性でもない私などの立つ瀬がない。

モデルのようなポスターを貼り出している女性候補者がいる。

若い時はさぞ美人だったろうが、あのポスターは何年前だろうか。
お化粧上手だが、実物にお目にかかったらポスターとは似ても似つかぬ別人だったということもある。
整形美女も相当多そうだ。
政治経済に関わる仕事だから整形自体は悪くはないが、有権者の目を誤魔化しているようでちょっと釈然としない。
美人コンテストやAKB総選挙のようになってしまうのが、どうにも困る。

まあ、シャンもイケメンも本人の個性だし、確かに候補者としての大事な魅力の一つだから美人かイケメンで選ばれてしまうのは止むを得ないが、せめて実物を確認するくらいのことはして欲しい。
紛い物を掴まされてしまった、などと悔いを残さないためである。

本人の姿を見ることである。
本人の声を聞くことである。

顔はいいが声が悪い、などということもある。
能書きは立派だが何も語れない、などということもある。

駅に行けば街頭演説をやっているところに出くわすことがある。
ほんの数分でいいから立ち止まって耳を傾けたらいい。

涼やかな声で爽やかな話し方が出来る人は、大体がいい。
論理的に話が出来る人は、大体は論理的だ。
普段愛想が悪い人は、いくら愛想がいいような外見を装っていてもひょんなところで地が出る。
可愛い人は、いつも可愛い。

そういうことを確認して、自分が一票を投じる人を選べばいい。

政見放送が予定されている国政選挙なら政見放送で候補者の顔や声を確認できるが、都議会選挙ではこれが出来ない。
仕方がないから、街頭演説かご本人のホームページにある動画で確認するしかないが、そのくらいの手間暇は惜しまないことだ。
まあ、ポスターがいいからとか、名前が一緒だから、出身県が一緒だから、学校が一緒だから、同じ地域に住んでいるから、などという安易な理由で選ばないことである。

投票に行く前にホームページを見に行こうー選挙を見る(2)

2013-06-15 10:12:23 テーマ:選挙
投票に行く前に選挙事務所に行こうと呼びかけたら映画館に行った方がましだ、というコメントが寄せられた。
こういう人は選挙事務所にも行かないが、投票にも行かないという選択をした人なのだろう。

映画館に行って映画を観れば、たしかに映画館も映画の作成者も映画に登場する映画俳優も喜ぶ。
映画を観たご本人もそれなりに自分の成長にプラスになるだろう。
私も映画を観に行かれることには大賛成だ。

しかし、だからと言って投票に行かないのは実に勿体ない話だ。

若い人たちの8割が投票に行かないことに決めたのだったら、そういう人たちの投票権は返上してもらったらいい。
投票に行かないことを決めている人たちのために選挙公報を届けたり、投票所入場券を届けたりするのは無駄なことである。

余りにも大勢の人が初めから投票しないと宣言するのだったら、有権者登録制度を導入すべしということになる。
投票の意思がある人だけがその都度選挙人名簿への登録を申請し、選挙人名簿に登録された人だけに選挙権の行使を認める。

一見合理的に見える制度だが、こんな制度になったら有権者登録を巡って大変な争いを引き起こす。
事理弁識能力のない人の登録は認めるべきでない、納税義務を果たしていない人の登録は認めるべきでない、日本語が分からない人の登録は認めるべきでない、前科前歴のある人の登録を認める人の登録は認めるべきでない、破壊的活動を行っている政党や反社会的な行為を行っている組織に所属している人の登録は認めるべきではない、などといった議論が巻き起こることは必至である。

選挙権は、大事にした方がいい。
大事なものは、失ってからその価値に気が付くことが多い。
予め棄権を決め込む人は、議会制民主主義の基盤の崩壊に手を貸しているようなものである。

何が何でも投票所には行こう。

もっとも、選びたい候補者がいないというのであれば、自分が立候補することを考えればいい。
自分が立候補していないのに自分の名前を書いても無効票になるだけだから、何が何でも自分の名前を書いたらいい、などとは言わないが、よくよく検討すれば一人ぐらいは自分の気に入る候補者を見つけることは出来るはずだ。

どうやって大勢いる候補者の中からその一人を選び出すか。
これが一番いいという方法はないが、とりあえずは候補者のホームページを見ることだ。

何が書かれているかは、見れば分かる。
何を書いていないかも、見れば分かる。

自分が欲しいと思う情報を予め決めておいて、その情報が候補者のホームページにあるかどうかを探せばいい。

ホームページの見方を説明しておく。
誰がホームページの記事を作成しているかを確認することが大事だ。
本人が書いていないホームページは、いわば候補者のなりすましだ。
本人が書いていないことが分かったら、その候補者は外せばいい。
秘書が書いているのもアウトである。
業者が書いているのは、論外である。

本人が書いているかどうかをどうやって見分けるか。
まずは、一日のどの時間帯に作成されているかを確認することだ。
書かれている記事の内容から大体は分かる。

無個性な記事は本人が無個性な証拠だから、外しておいてもそんなに間違いはない。
日本語がおかしな記事は、本人の言語能力が著しく劣っている証拠だから外していい。
殆ど更新されていないホームページは、情報発信に不熱心な証拠だから外すのがいい。

更新されていないホームページをそのまま晒していたり、ホームページを作成していない候補者は、発信すべき情報なり意見を持ち合わせていない証拠だから、初めから外すのがいい。
変化の激しい今の時代に対応能力がない、というこtだから、こういう人は世事の世界に名乗りを上げない方がいい。

こんな風にチェック項目を意識しながら、すべての候補者のホームページを見られたら、必ず優劣は付けられる。

候補者を知らないから誰に投票したらいいか分からない、などと寝惚けたことは言わないことだ。

インターネット時代は、ふんだんに情報が溢れている。
その使い方を知らない人がまだ多い、というだけである。

投票に行く前に選挙事務所に行こうー選挙を見る(1)

2013-06-15 05:21:01 テーマ:選挙
東京都民の皆さんは、今日から期日前投票が出来る。
すべての候補者の政策や人柄を確認したうえで投票するのが筋だから、今回の都議会議員選挙ではまだ投票所に行くには早過ぎる。

投票所に行く前に候補者の選挙事務所に行ったらどうだろうか。
選挙事務所など胡散臭い人たちの集まりだと思っている人が多いかも知れないが、そんなことはない。
行って見れば分かる。

選挙事務所がどこにあるのか分からないような候補者はしっかりした政治基盤がなく、いわば泡のような存在。
それこそ本人の趣味や遊びで選挙をやっているのではないか、という感想を持たれるはずだ。

選挙事務所に誰も来ない事務所は、支持者も運動員もいない事務所。
選挙事務所に年配の人が屯している事務所は、お茶飲み話の事務所。
選挙事務所に地元では見かけないような人たちが詰めかけている事務所は、どこかの企業や団体の応援を得ている事務所。

選挙事務所が賑やかで笑い声に溢れている事務所は、やはりいい事務所である。
どういう人が選挙事務所を束ねているかが自然と分かる。
女性や若い人が大勢集まっている事務所は、それだけエネルギーがあるという証拠だ。

選挙事務所に行って候補者の顔を見ることは期待しない方がいい。
候補者が選挙事務所に居座って駄弁っているのは、選挙を真剣に戦っていない証拠。

どんな選挙も真剣に戦うのが選挙である。
手抜きの選挙をやっている人は、議員の活動も手抜きしやすい。

インターネット選挙運動が解禁されると、皆さんがあっという間にテレビ局や放送局に変身することになる。
投票の前にみんなが選挙事務所に行くようになると、選挙事務所が緊張し、候補者も選挙運動をやっている人も一層頑張るようになる。

恐れることはない。
有権者の皆さんは、候補者にとっては神様だ。
皆さんが選挙事務所に行くようになると、日本の選挙は一変する。

お客様が神様に見えるまで頑張ろうー戦いの渦中にいる方々へのアドバイス(6)

2013-06-17 09:23:35
 
取りあえずこの程度で止めておく。

この場合のお客様は一般の有権者や通行人だと思っていただきたい。
選挙の本番を迎えても、大体の人は無表情、無反応のままだと思う。
手応えらしいのを感じるようになるにはそれ相応の時間がかかる。

何の努力もしない人は、砂を噛むような思いで終わるだろう。
せめてやり切った、やり抜いたという満足感、充実感ぐらいは味わいたいものだ。
一生懸命やっていると、頑張ってね、という声がかかることがある。
応援しているよ、と言われれば最高だ。
握手してください、と駆け寄ってくる人が出てくるようだと相当勢いに乗っている証拠である。

一般の聴衆を南瓜か大根、人参のように思ってマイクを握り始めるだろうが、人の顔が見えるようになれば大進歩である。
一人でも多くの頷きや声援、拍手を貰えるように努力することだ。

カボチャやダイコン、ニンジンがそのうちに神様のように光り輝いて見える瞬間がある。
実に不思議な瞬間だが、一生懸命やっているとそういう不思議な体験をするようになる。
少なくとも私はその一瞬を知っている。

もっとも、何度か落選を重ね、1355日間毎日駅頭に立っていた頃の話だが。

お客様は神様です、という言葉は正しい。
神様が神様らしく光り輝いて見えるようになるまで頑張ることだ。

そろそろ相談に来るべしー戦いの渦中にある方々へのアドバイス(5)

2013-06-17 05:43:30 

都議選もいよいよ中盤戦を迎える。
序盤戦の熱気が冷めて中だるみをし始めるところと、一向に選挙が盛り上がらず選挙事務所に人が集まらないと嘆きはじめているところがあるはずだ。

選挙期間中のすべてを同じテンポ、同じリズムでやることはない。
時にはハイテンションにもなろうし、そうでない時もある。
どこでも同じだ。

こういう時に必要なことは、少しだけ頭を冷やして周りを見渡してみることだ。
戦略の見直しが必要なこともあるし、選挙スタッフに喝を入れる必要もある。
他人の目が必要である。

遅過ぎるが、それでもそろそろ弁護士にも連絡しておいた方がいい。
すべては自分を守るため、自分の家族を守るため、自分のスタッフを守るため、自分の支持者を守るためだ。

コストやリスクを最小限にして最大限の効果を上げる、ということを常に念頭に置く必要がある。
選挙に係るコストやリスクを最小限にするためには、どうしても、選挙に強い弁護士に相談しておく必要がある。
今はまだそういう弁護士は育っていないが、選挙が終わるころには何人かそういう弁護士が生まれているはずだ。

腐っていたのでは売り物にならないー戦いの渦中にいる方々へのアドバイス(4)

2013-06-17 05:15:21
 
選挙を戦っているのは実は選挙運動員や支持者の方々で、候補者本人は売り物でしかない、と思っていた方がいい。

腐っていたのでは売り物にならないし、そんなものは売ってはならない。
売り子の皆さんが手を変え品を変え、懸命に売り込もうとしているが、残念ながら今回の選挙では新鮮な果物も斬新な商品も出回っていないようだ。
腐っているかどうかは分からないが、まあほどほどに安心だ、という商品を買う人がいる程度で、今回の選挙で是非とも買ってみようとか試してみようなどと思う人は少ないように思われる。

期待値ゼロの選挙になってしまったのが今回の都議選である。
折角志を立てた若い方々には実に気の毒な結果が待っている選挙だが、それでもそれなりの戦い方はある。

売り子の皆さんは売り物の良さを失わないように丁寧に商品を扱って欲しい。
売り子の皆さんの一挙手一投足が見られている。
お客さんの目の前で売り子がだらしない恰好をしていれば、大体お客さんは離れていく。
お客さんが色々話しかけているのに友だちとの話に夢中になっていればお客さんが怒りだすのは当然だ。

売り子が商品の説明が出来ないのが最悪である。

どれだけの商品が店頭に並んでいるのかまだ確認していないが、出来るだけ新鮮で、しかも発展可能性のある、そういう商品が並んでいることを期待している。
もっとも、古い物には古い物なりの味とよさがあるから、最後に選ぶのは定番の商品になってしまうかも知れないが。

くれぐれも売り物に瑕を付けたり、売り物を腐らせないことだ。
まだ、先がある。
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